原理講論には次のようにあります。

「神が被造世界を創造なさった目的は、人間をはじめ、すべての被造物が、神を中心として四位基台を完成し、三大祝福のみ言を成就して、天国をつくることにより、善の目的が完成されたのを見て、喜び、楽しまれるところにあったのである。それゆえに、人間を中心とする被造世界が存在する目的は、神を喜ばせることであった。」

「神の第一祝福は個性を完成することにある。人間が個性を完成しようとすれば、神の二性性相の対象として分立された心と体とが、授受作用によって、合性一体化して、それ自体において、神を中心として個体的な四位基台をつくらなければならない。」

「つぎに、神の第二祝福を成就するためには、神の二性性相が各々個性を完成した実体対象として分立されたアダムとエバが夫婦となり、合性一体化して子女を生み殖やし、神を中心として家庭的な四位基台をつくらなければならないのである。」

「神の第三祝福は、万物世界に対する人間の主管性の完成を意味する。人間が祝福を成就するためには、神の形象的実体対象である人間と、その象徴的実体対象である万物世界とが、愛と美を授け受けして合性一体化することにより、神を中心とする主管的な四位基台が完成されなければならない。」

では、祝福家庭の皆さんは、心と体を一体化させることにより、個性を完成させ、第一祝福を成就してから、合同祝福結婚式に参加し、家庭を築いて、第二祝福を成就したでしょうか。実際には、合同祝福結婚式に参加して、第二祝福を成就することが先でした。真のお父様は、最終的に、原理講論でいう第二祝福を、誰にでも与えようとされていたのです。

原理原本には、次のような内容があります。

「霊人が、神経のような感覚器官を備えた生霊体を得て、霊人体が完全に構成されれば、人は、神様とつながることができる。」(原理原論4.3参照)

「再臨主は、み旨を成就して夫婦となり、新しい天国の家庭を築くために、血統を転換する聖婚式を全世界に伝え、新郎新婦たちに、神様の体の一部分(生霊体)を分配して、霊人を完成させるのである。」(原理原論13.26参照)

つまり、霊人を完成させなければ、神様とつながることができないため、合同祝福結婚式を通して、人に生霊体を与え、霊人を完成させなければならなかったということです。そのために、合同祝福結婚式が優先されました。ただし、ここでいう霊人の完成とは、原理原本でいう霊人体の3種の構成要素、即ち、霊体、生命体、生霊体が揃ったということを言っているのであり、神様の対象に相応しい存在として完成したということを言っているのではありません。

 

さらに、原理原本には、次のような内容があります。

 

「自分の家庭を築き、理想論の三位格(天の父母、自分、子女)のかたちを完成させなければならない。これが、再臨主に従う者の最初の使命である。」(原理原論19.3参照)

 

この内容から、私たちが最初に成すべきことは、家庭を築くことであったということが、明確に分かります。

また、原理原本でいう個性は、一般的な意味での個性です。その個性は、一人ひとりが既に持っているもので、それを生かせるかどうかという問題だと思います。原理原本では、心と体が一体化することで個性が完成するとは言っていません。

原理原本には、次のように記されています。

「生心の要求通りに、肉身が行動してこそ、生存する目的に向かって進んでいくことができる。この生心は、神様の一部として繁殖したもので、肉身を通して成長するようになっている。」(原理原論2.4参照)

つまり、原理講論でいう心と体の一体化とは、原理原本では、生心の要求通りに、肉身が行動するということであり、それは生心を成長させるために必要だということです。従って、心と体の一体化を「祝福」とするのはどうかと思います。

また、原理講論でいう第三祝福、即ち、万物主管について、原理原本では、次のように記されています。

「神様が、ご自身に似せて人を創造され、人に似せて万物を創造されたのは、つまり、無形の神様のみ意(こころ)によって人が動き、人が万物を主管するようにされたということである。」(原理原論2.2参照)

これは、一部の内容ですが、原理原本全体を見ても、万物主管が祝福であるという内容は見当たりませんでした。

以上から、原理講論にある三大祝福の内容は、真のお父様の思想とは言えないということになります。
また、その三大祝福の内容を見れば、人の肉身や地上のことを中心として論じられていますが、真のお父様が原理原本で言われていることは、肉身をもって地上生活をするのは、霊人を成長させるためであり、あくまでも神様が人を創造された最終的な目的は、霊人を神様の対象として完成させ、神様のもとに帰らせるということです。これが、人が神様と一つになるという意味です。原理講論には、この内容が欠落しています。

原理原本には、次のように記されています。

「無形の神様は、ご自身を有形の人として展開されたが、人は再び無形となって、帰ることができるのである。」(原理原論3.1参照)

「多数の存在を創造された目的は、それらをまた一つに統合するためである。こうして、創造主である神様に帰ってこそ、被造物としての価値が生まれるのである。」(原理原論21.4参照)

真のお父様は、晩年に、私たちが何処から来たのかを明確にされました。そのみ言の通り、私たちは、昼の神様から来ました。つまり、元々私たちは昼の神様だったのであり、私たちが肉身をもって地上生活を繰り返してきたのは、生心を成長させて、夜の神様の子女に相応しい存在となって、夜の神様のもと、即ち、神界に帰るためだったのです。早く、それに気が付いてください。

現在の統一原理に固執していては、次の路程に進むことができません。宗教は既に終焉を迎えています。下記のブログをご覧ください。
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原理原本の内容は、非常に分かり難いうえ、間違いも多く、その真意を理解することは非常に困難です。それを天の要請により、解析して修正し、読みやすくしたのが原理原論です。関心のある方は、下記の天宙統一思想研究所のサイトをご覧ください。
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