今回は204ページ中の5ページ目からで、第二章に入ります。
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第二章 生の起源は最初の存在
真理の根本体、即ち、神様は、何故、我々に生命を与えられたのか。この問題を避けて通ることはできない。つまり、それを解決することが最も重要である。そのためには、先ず、結果である被造世界を通して、その原因が何であるかを考えて見なければならない。
実際に、その原因を知ろうとすれば、唯心論的な見地と唯物論的な見地の両方を調べざるを得ないが、それぞれ目指しているところが一つなのではなく、分岐しているのである。つまり、唯心論としては神様を立てざるを得ず、唯物論としては物質を立てざるを得ない。それゆえ、宇宙は創造によるものなのか、進化によるものなのか、ということが問題となっている。そのため、生命に対する根本的な認識においても、相違が生じているのである。
従って、生命の誕生について知ることは重要である。では、生物が生まれるためには、何が必要であるのか。先ず、太陽(光)、空気、水、そして、体などを構成することのできる物質が必要である。しかし、それらは、如何にして生じたのか。また、進化論的な見地から見れば、生物の個体が完成するまでには、必ず、蘇生から長成、さらに、長成から完成までの一貫した過程を通過しなければならないが、そこには時間の流れ、つまり、進化的な法則の軌道が見られる。実際に、このような進化の法則があるとしても、生物を構成しようとする作用、また、進化する方向に動かそうとする力は、どこから始まるのか。さらに、生命を維持するための要素、つまり、光、空気、水、土などは、如何にして保証されるのか。
このように、生物が生まれるための様々な条件を調べた上で、進化の法則が、生物に変異を起こすということの他に、外的な諸要素までも創造しながら、進化させるというのであれば、進化の法則を知らなくても、そのようにはなっていない事を、我々はすぐに理解することができる。また、進化するための既存の環境は、如何にして作られたのか。これが進化するための前提条件であることを、誰が否定できるであろうか。従って、生物はもちろん、全てのものが存在するためには、根本的に、共通の必要条件である環境を創造した最初の存在が、絶対になければならないのである。
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2018.12.11 更新:最初の翻訳では、意味が分かりにくかったため、再検討して、分かりやすい表現に変更しました。
2019.02.13 追記
原理原本の直筆版と比較して修正しました。
三つ目の段落にある、「蘇生・長成・完成」は、成長の三段階を表すものです。「長成」は原理用語であり、一般的な日本語ではありません。
2020.8.27 更新:さらに修正しました。