泣けるエピソードが多い、サエコも意外といい。

 

ネタバレ無し編はこちら

映画作品情報

     
題 名 ガチ☆ボーイ
原 題 五十嵐伝~五十嵐ハ燃エテイルカ~(蓬莱竜太)
公 開 2008年
時 間 2時間0分
制 限
シーン 殺 人
ヌード
監 督 小泉徳宏
出 演 佐藤隆太
サエコ
向井理
泉谷しげる
仲里依紗、他
評 価 ★★★★☆ 4
再視聴 意外と泣ける。また観る

 

 

 

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舞台・設定

   
舞 台 大学で落ち目のプロレス研究会
設 定 事故で記憶障害となった元秀才の五十嵐がプロレスを始める

 

 

役名(俳優)

   
五十嵐良一/マリリン仮面(佐藤隆太)
  秀才と言われていたが事故で記憶が1日しかもたない障害を負う、プロレス研究会に入部

 

朝岡麻子(サエコ)
  プロレス研究会マネージャー

 

奥寺千尋/レッドタイフーン(向井理)
  プロレス研究会部長

 

五十嵐恒雄(泉谷しげる)
  父親

 

五十嵐茜(仲里依紗)
 

 

 

 

キーアイテム

ノート

 

 

 

 

あらすじ

ある日、五十嵐良一はプロレス研究会に入部する。大歓迎の研究会、去年の試合の内容を詳細まで覚えている五十嵐に驚く部員たちだが、大学でも有名なあの秀才五十嵐なのかと気づきさらに盛り上がる。

 

しかし、練習では試合の段取りをまったく覚えることが出来なかった。その状態で商店街での試合を行うが、やはり段取りを忘れてしまいガチ試合となってしまう。だがガチ試合は大いに盛り上がってしまう。その試合を偶然見ていた妹の茜が控室に飛び込んできて五十嵐の記憶障害の話を麻子たちに話す。五十嵐はそれをみんなには黙っていてほしいと頼むのだった

 

五十嵐は1年前に自転車の自損事故で頭部を打ち、眠ると記憶が消えてしまう障害を負っていた。朝起きると昨日までの記憶は無くなっている。五十嵐は朝起きてノートや写真をみて昨日までのことを記憶してから出かけるという生活を毎日送っていた。だが事故前の記憶は残っているためノートに書いていないことは事故前の記憶だけであった。そんな時ノートのメモを落とした事で問題を起こしてしまう・・・

 

 

感想

思ったよりいいです。感動します。サエコのヒロイン役もとても良く、泣き所もあって満足できる映画でした。このような脳の障害があってプロレスをやっていいのかというような事は考えずに観る映画です。

 

公開当時に映画館で観て感動したのですが、10年以上たって題名すら忘れていた映画でした。偶然目にとまって見直すことが出来て良かったと思います。

 

ネタバレ

五十嵐の行動は最初からおかしい。常にノートにメモをとり、ポラロイドカメラで写真を撮りまくるちょっと変わった五十嵐。帰りのバスで一緒になる麻子に去年のプロレスの試合での出来事と想いを告白するがうまく伝わらない。まだ五十嵐の記憶障害のことを誰も知らない穏やかな前半。

 

五十嵐の記憶障害の事実を知ってしまった麻子。みんなを名前を呼ばない理由を知り、同じダジャレに毎回爆笑する姿をみて奥寺に相談しようとするが言い出せない。ある日、体育館の予約を頼まれた五十嵐。急いでメモを取るがそのメモを落としてしまう。体育館の予約が取られていないことがわかり怒る奥寺を麻子が止める。ここで全員が五十嵐の記憶障害を知ることになる。

 

その帰りのバスの中で五十嵐は麻子に去年のプロレスの話をして麻子に告白する。麻子は涙が止まらない。「ごめんね、それ4回目だ」「あたし、奥寺さんの事が好きなんだ。これは2回目」と泣きながら謝る麻子。五十嵐は「なんでメモしていないんだろう」とバスを降りて雨の中をずぶ濡れになって家に帰る。この日父親にプロレスをやっていることがバレる。

 

クライマックスは奥寺とのタッグマッチで挑む王者シーラカンスとの試合。この試合までの話も涙のエピソードがたくさんあります。

この試合で決してあきらめない五十嵐の姿を見て安全第一がモットーの奥寺は負けようとしていたが勝ちに行こうとする。そして観衆をも巻き込んで試合は終盤を迎える。記憶にはないが体で覚えている技を繰り出す五十嵐はシーラカンスを追いつめる。

 

 

ネタバレ後の感想

麻子への4回目の告白シーンが悲しい。父親が五十嵐の部屋に入ってノートを読むシーンが悲しい。最後の20分はプロレスの試合シーンですがここもけっこういいです。

 

記憶障害を題材にした映画はいろいろありますが、この映画はタイトルの印象と中身がかなり違っていて損をしているような気がします。