ジニ係数とは、税金100%×所得の累積

 

でも、その前段階、ただ所得を並べただけ、

 

の方がわかりやすいです。

 

>>

 

こんにちは、ツイッターXを見ていると、自分の投稿頻度や内容とは別に、経済内容が受ける、政治内容が受けると言った波があるので、気にしないようにしているtasanです。晴耕雨読ですかね。

 

というわけで、1つ先にまとめたい、簡単な考え事が思いついたので更新です。

 

今回はグラフ多めです。ジニ係数についてです。あまり聞きなれない言葉です。ご存じでしょうか?

 

>> よくある説明をアレンジしつつ解説

 

 

1.国民を所得順に並べたとき、小さい人から並べます。

2.それを累積していきます。最初は低所得なので、徐々にアッパーな感じで、後半一気に上昇します。だから急上昇する曲線になります。

3.それに対して、税金100%にして、全員の所得を均等にします。

4.それを積み重ねると、同じ金額を積み重ねていくので、一直線になります。

5.当たり前ですが、一直線では、みんな同じ金額なので、格差がない状態です。

6.つまり、曲線に対して、税金100%の補正をしていくと、直線になります。

7.よって、直線と曲線の間の面積がある=税金未補正の格差がある

8.ですから、税金を100%にする必要はありませんが、面積が小さくなればなるほど、格差が少ない、という話になります。

9.グラフでは、縦軸に所得、横軸に世帯数。ですが、累積で最後は100%になるように、割合表示しています。

10.最後に、ジニ係数とは、[間の面積]÷[三角形の面積]です

 

→格差がない=直線ならば、間の面積はゼロ=ジニ係数はゼロ

→格差がある=間の面積がある=ジニ係数は有限

→格差が最大=間の面積=三角形全部→ジニ係数=1÷1=1

 

・X=ジニ係数、0<X<1

 

理屈は以上ですが、わかりにくいですよね。

 

税金100%は私が使っただけの表現なので、こうは説明されません。

 

そして、何より直感的でないのが、私が嫌です。ではどうするか?

 

>> 累積しなければいいでしょ?

 

1.国民を所得の少ない順に並べるのは同じです。

2.とりあえず、所得は100人目で200万円になるように、一直線の分布にしました。%で考えても構いません。

3.平均所得は100万円です。すると平らになります。

4.平らにするためには、上の三角形を、下の三角形の部分に、埋め合わせることになります。

5.なお、総所得で見ると、タテヨコ200×100の巨大な三角形の頭を折った形ですね。平均所得の長方形で。当然、面積はどちらも同じ、10000です。

6.赤い矢印があるように、この埋め合わせが、税金100%での再分配を示しています。なぜ100%かと言えば、所得を完全に均等にするからです。

7.ジニ係数の赤い直線は、どちらのグラフでも同じく、50%の所の人を示します。つまり、中央値です。

 

こっちの方が、わかりやすくないですか?

 

・再分配とは、三角形の所得の埋め合わせです。

・税金100%は別に極論でも何でもなく、ジニ係数で既に使用されている理屈です。

・そしてみんな同じにした平均所得を積み重ねるから、100、200、300、みたいに、ジニ係数の所得累積グラフでは、一直線になります。

 

では、いま所得を適当に0、50、100、150、200と設定し、単純に並べただけですが、累積にしただけで、ジニ係数のような曲線が得られるでしょうか?

 

→得られます。

 

 

というわけで、ジニ係数=所得の累積、という話でした。ここまでは、ジニ係数を作成するにあたり、説明している人は多くいると思います。

 

なので、ここから。所得を並べただけのイメージ図を使い倒していきます。非常に有用です。

 

ちなみに、ジニ係数の方の面積と、三角形の面積は一致しません。ジニ係数は 高さ=既に所得の累積(合計) です。つまり、高さだけで、三角形の方の面積を表しています。それに横の長さを書けると、当然合いません。

 

だから、実はジニ係数の面積自体、イメージ図、みたいなものです。比率だけがある。逆に三角形の方は、面積=人数分の所得なので、正確です。しかし、どうやって比率で表そうね?となります(まぁ高さをジニ係数のように比率化すればいけそう)。

 

>> 税金の再分配では、税金100%にしても、平均所得になるだけ

 

まず、これが言えます。当たり前ですね。いくら増税しても、所得倍増するわけがありません。ただ所得を分配、調整するに過ぎないわけです。

 

三角形と長方形の面積は同じことからも、所得を移動しているに過ぎません。

 

つまり、国民全員の所得倍増なら、まず、面積自体を倍増するしかありません。例えば、


 

1.全員の所得を単純に×2にするとか、

2.税金100%で、税調整後の所得を、つまりは手取りを、全員100万円、平均所得にした後でも、それは変わりません。100万円×2=全員200万円=真上に平行移動

3.1と2のミックスで、全員に一律給付100万円で、真上に平行移動してもOKです=小さい青い三角形+小さい青い長方形になる

 

要するに、形は問わず、とりあえず面積が2倍に増える必要があります。税金があろうがなかろうが、ですね。

 

>> 所得の再分配は、三角形の穴埋め。

>> ところで、三角形の上下の区切りは平均所得です。

 

つまるところ、税金100%の再分配とは、

 

平均所得より、上の人からお金を回収して

平均所得より、下の人にお金を再分配する

 

わけですよね。とても当たり前の話です。

 

だから、税金の再分配は、所得で判定する、所得基準の所得税、が基本なわけです。

 

所得が多い人から、たくさん取るんですね。所得はそこにあるわけですから。このグラフならば、一目瞭然です。

 

もう一度言いますが、平均所得より、上の人から集めて、平均所得より、下の人に配るのが、基本なわけですね。非常に大事なことなので2回言いました。

 

ですが、現在の日本は、平均所得の下の人からも、所得税を取っていますね???

 

平均所得が400万ですが、所得税は103万円の壁と言われるように、なんと平均所得の4分の1の人からも集めています。

 

おかしくないですか?

 

同じく所得基準の社会保険料もそうです。こちらは106万円の壁ってやつですね。

 

おかしくないですか?

 

だから、所得控除を物価に合わせても、300万だ400万にしろ!という話になるわけです。

 

国民民主党の178万?200万円でも、平均所得の半分以下ですよ?ものすごい低レベルなんですよ。

 

三度繰り返しますが、お金が、所得があるのは、平均所得より、上なわけですよ。

 

しかし、なぜか、ずっと、日本は103万円で所得控除がストップしているわけです。これはさっと検索するに1995年から止まっています。30年ですね。自民党政権、民主党政権です。

 

 

notoのアドバイス通り、財政金融統計を見ると、たくさんの統計情報を見つけることができます。

 

 

というわけで、

 

いつもの総所得の話に戻れば、総所得=GNIで、そのうち95%がGDPなので、GDPを増やせ、という話につながるわけですね。

 

GDP=民間需要+政府支出

 

なので、民間需要が増えない、足りないならば、政府支出を増やせ

 

政府支出=国家予算=税金+国債

 

なので、国債増やせ、と言う話になるわけですね。

 

>>

 

長くなりましたので、次に続きます。

 

平行移動(上)だけでしたね、今回。というわけで次回は(右)。すると、中央値と平均値がズレていきます=現実に近づきます。