>> 結論
さらなるドル安、円高への一手。
>>
こんにちは、tasanです。コロナに関しては、どんどん結果が発表されてますが、斜め上の発表がある状況は変わらずですね。インターネット上の評価は2%を切りました!
日本アンケート協会 < 1つのPCからは24時間に一度しか投票できません。
https://www.jra.net/ank/online/naikaku_history.php
まぁそれはどうでもいいとして、最近は固定相場についての話をしてきましたので、それより知名度のある?バブル崩壊の景気とも言われるプラザ合意について、インストールしていきましょう。wikiの説明はややこしかったので。とはいえ、勉強、ヒントにはなりましたので、筆記いただいた方ありがとうございます。
>> プラザ合意の目的は明白
もう最初の図からわかる通り、歴史的経緯からわかる通り、さらなる円高です。
固定相場が崩れた原因も円が安すぎた、という話でした。
例
日本、西ドイツの敗戦ダメージ:20/100
戦勝国の戦争ダメージ:60/100
↑このときに固定レートを決定
円安、マルク安 ⇔ ドル高
↓十全に復興してしまうと
日本、西ドイツの供給力+80
戦勝国の供給力+40
→ 同じくらい輸出してくるのに、すごく安いんですけど! となる。
例 1ドル360円
1ドル売ったら360円もらえる
1ドル300円になる
1ドル売ったら300円もらえる
日本は360円の方が当然うれしい。
反面、アメリカは
360円→1円=0.0027ドル
300円→1円=0.0033ドル
1ドル売ったら0.033ドルもらえる方がうれしい
つまり、360円に固定したことは、日本と西ドイツに極めて有利だった。
なぜ固定相場だったか、なぜ固定相場を維持できなかったかは、前回の記事を確認下さい。
>> プラザ合意の経緯 その1
カーターショックです。大統領カーターさんから、順調に円高に推移していたのが反転していますね。
好景気はいいものの、年10%を超えるインフレに苦しんでいたようです。そこで金融引き締めを行います。公定歩合を8.5%から9.5%へ1%引き上げること、預金準備率を2%引き上げるとしました。
公定歩合は、中央銀行が、銀行にお金を貸すときの金利です。つまり、民間の人がお金を借りるときの金利も増えます。
→ みんながお金を借りにくくなる
預金準備率は、銀行業の人が、民間にお金を貸すなら、まず中央銀行に最低これだけ預けなさい、というお金です。
→ 銀行がみんなに貸せるお金が少なくなる
銀行が貸すお金を減らす、というのは、GDPの投資を減らすってことですね。
下の図に投資は書いてないですが、民間支出=消費+投資です。足し算の一部です。
で、アメリカは確か、消費がGDPの7割だった気がします。日本は6割。
とりあえず、そうやってGDPを減らして、景気を減退させる、と。
すると、物が売れにくくなるので、値上げ売りが減って、安売りになる、と。
>> プラザ合意の経緯 その2
同時に、そのカーターさんのとき、急激に円高ドル安になってきたものの「インフレは行きすぎではないか」という懸念が広がっていたようです。
なぜそんなことになったか?
ドル安で売れて儲かる、ということは、相手は買っている、ということです。
つまり、先ほどの360円が良い、というのは売り手(業者)の話。
買い手(消費者)からすれば、自分の国のお金が高い方が嬉しい。
↑固定相場制は崩れているので、ずっと黄緑の状況です。
というわけで、円高の日本人はアメリカで買い物しまくる→アメリカ国内に景気過熱に一役買う。
同時に、円高で面白くないアメリカ国民は、国産商品を買いまくります→アメリカの景気に二段点火。
この急激な円高は、特にプラザ合意の後は「半額セール」とも言われ、アメリカ資産の買い物ブームが起きたそうです。
そうして、ドル安・円高で、アメリカの景気はダブルで過熱されていました。
→ 急激なアメリカ国内の物価上昇を引き起こす。
↓ アメリカの物価のグラフを見ると、ニクソンショック1971後も急上昇
↓ カーターさんが対策打っても、3年は止まらず(カーターショック)
<参考資料>全米都市部 全産品消費者物価指数(CPI)の推移 1913年~2009年 出所:アメリカ労働統計局
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/Economy_of_the_US/03.htm
>> カーターショック
それで、ドル安を一旦止めるために、カーター大統領は、IMFから300億ドルを借り、為替介入を行いました。
→為替市場に外貨を売って、ドルを回収する。
結果、目論見は達成され、プラザ合意までは、ドル高・円安で推移していきます。
しかし、また、固定相場制のときのように「円が安すぎる」「アメリカの輸出業者が苦しい」ということで、貿易赤字です。
→ 急激なインフレも収まったし、また輸出攻勢をかけたい。ドル安円高にしたい。
→ 結局はプラザ合意となります。
プラザ合意とは?
→ 今度は固定相場制の崩壊で、いきなりドル安円高!という手はないので、複数の国で協調介入するルールを行います。
→ なんで複数の国で?アメリカが通貨を発行して、勝手にドル安にすればいいじゃん、と思いますが、アメリカさん、
既に、上記のインフレが収まったあと、金融緩和、つまりは買いオペをさせることで、既にドル安にはしていました。それでも充分ではなかった、ということですね。
買いオペ:中央銀行がお金を作り、国債市場の国債を買うこと。
1.ドル(MB)を作るので、ドル安になる
2.そのドルで国債を買うので、国債金利が下がる ※
※ 国債市場は、国債がダブつけば、売るために金利が上昇します。
売れてるなら別に金利をサービスしない。
< 国債あるよ!40年国債、余り気味だから金利オマケしちゃうよ!
↓ よく基準として見られるのは、10年で満期になる国債
↓ プラザ合意は1985.9.22. 既に金利は下がり気味ではありますね。
アメリカ長期金利(10年国債)の推移と長期データのダウンロード方法
https://www.gakushi-investment.com/entry/usa_10yrates
↓ 今度はカーターショックの位置。国内の民間投資を抑制し、そのままではデフレになるので、代わりに政府が下支えしたのか、国債金利が増えていきますね=国債がダブついている←アメリカ政府が新規国債を発行し、国債市場に大量に卸した
↓ というわけで、プラザ合意になるまで、ぜんぜんドル安になってくれないですね。アメリカ単独でのドル安誘導には限界があったと。
というわけで、アメリカ単独の為替介入でダメなら、外国のお金を使えばいいじゃない、ということでプラザ合意に外国を巻き込みます。
・・・個人的にはアメリカが赤字でも別にどうでもよくね?って思うんですけどね?
固定相場のニクソンショックの時は、ドルと金の固定相場制で、金goldがもうないよ!っていうので、限界に至りました。今回はそういうのは、別にないですよね?
それに、貿易黒字というのは、誰かが貿易赤字になっていなければなりません。アメリカが貿易赤字だから、世界は貿易黒字で居られるわけです。そもそも国がひとつしかなかったら、貿易などはなくなります。
むしろ、アメリカがこれを縮減させたら、世界中の国が貿易赤字になってしまうってものです。現在は国が複数あり、貿易システムで回っているのだから、アメリカの貿易赤字はむしろ必要なもの、と思うわけです。
というわけでですね、アメリカさん、2019年だって普通に貿易赤字です。
U.S. flagAn official website of the United States government Gross Domestic Product
Full Release & Tables (PDF)のリンクをクリック 前年比P7、構成比P8、実数P9
https://www.bea.gov/data/gdp/gross-domestic-product
というわけで、アメリカがドル安・円高にしたかったから、単独では無理だから、外国を巻き込んだ、という話でした。なんで外国は受けたんでしょうね?実質的には円高にする内容だったとwikiでは書いてあります。
プラザ合意
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B6%E5%90%88%E6%84%8F
1970年代末期のようなドル危機の再発を恐れた先進国は、自由貿易を守るため、協調的なドル安路線を図ることで合意した。
とりわけ、アメリカの対日貿易赤字が顕著だったため、実質的に円高ドル安に誘導する内容だった。これがプラザ合意である。
多分、やりたかったの、最後のドル安円高だけかなと。
・ドル危機←固定相場じゃないし、ドル金の固定相場制はないし、ドル危機でドル安になるなら、それ願ったり叶ったりでは?理由になっていない
・自由貿易を守るため←自国(アメリカ)の貿易赤字をなんとかしたかったため?でもアメリカが赤字だから世界が黒字なわけで。
自分がフルボッコにされる日本はさておき、外国がなぜ乗ってきたのかは、それぞれの事情を見てみるしか、ないのかもしれませんね。ちょっとしたエサがぶらさげてあったのかもしれませんし。
というわけで、プラザ合意の内容に入る前に、カーターさん意外と長くなりましたので、次回に続きます。
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----編集後記----
なお、ジミー・カーター大統領は1977-1981年。自分でカーターショック(宣言)出したからですけど、めっちゃ過渡期ですね。インフレが終息するのも1983年なので、任期後に収束でなんというか。
就任時も、知名度が弱く、エピソードを見ると母親に「どこの会長になったの?」と言われたり、次の大統領ロナルド・レーガンに大差で負けるとか。規制緩和もやり過ぎて、航空会社が潰れ、安売り大手がのさばり、事故も多発とか。
なんというか、普通の人ですね^^; 現在退任後、最長寿の大統領らしいです。
カーターショックも他のサイトには書いてあるのに、wikiにも載ってないという知名度の弱さ(えっ、って思った
なんかエピソード読んでると和みました・・。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
とはいえ、世間はコロナコロナです。最悪の大統領、総理よりはマシです。
https://beat-the-corona.tokyo/?p=2626
安倍総理は下から2番目です。おっと、そういえばブラジルもこの状況でデモが起こるまでひどい、とは記事を読んでいましたが、安倍総理より低いですね。さすが、リオ・オリンピックでも、警官へ給与未払いなどでデモの起こる国ですね^^;
リオ五輪「地獄へようこそ」 警察官ら給与求め抗議デモ2016年7月
https://www.asahi.com/articles/ASJ762F7SJ76UHBI006.html
開会式前に数千人規模の五輪反対デモ 大統領代行の退陣要求も 投石に治安部隊が催涙弾で応戦2016年8月
https://www.sankei.com/rio2016/news/160806/rio1608060016-n1.html
中国の問題がなくても単独でヤバイ国です(あまり詳しくないですが
なお、本日ツイッターで#検察庁法改正案に抗議しますがトレンドになり、470万ツイートになったそうです。以前、35万件で菅官房長官が慌てて声明を出していましたが、今度のは桁が違いました。月間利用者が4500万人?らしいので10%くらい?
普段だと1万2万件のツイートでも、おっ、て思うレベルなんですけど。コロナ対策の突っ込みツイートは3月4月はほぼ毎日10万件レベルで炎上し続けていた、、、大衆の逆鱗に触れたってことなんでしょうね。安倍政権の国民を斜め上に逆なでする行動は悲喜劇作れそうです(見たくない