皆さんプライマリーバランスもとい基礎的財政収支って聞いたことはありますか?

 

横文字だし難しい言葉だし、よくわからない人が多いと思います。

なんか批判されてるなーくらい?

 

というわけで、データをいじってましたが、イラストの方が一発でした。ででん。

どうでしょう?いろいろ数字分析するより、最初っからこれの方が良かったですね。グラフも作りますが、流れ図作ったりするのもわかりやすいと改めて思いました。

 

もう少し説明していきます。

 

そもそもは財務省のHPで言えば、

財政に関する資料
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a02.htm

ここのことです。だから、赤の税収と、青の費用です。


公債金とは、現状の国債が満期になったら、また新しい国債を発行します。そこから来たお金です。また、国債費はその利払いと、元金払いですね。

外国だと国債が満期になったら、同額の新しい国債を発行するので、元金払いはありません。ともあれ、国債関連を抜きにした収入と支出ってことですね。

 

税収はそのまんまですが、このときの費用は政府の支出なので、相手先は民間ですね。だから、図のように、税収とは逆方向で、民間経済へのお金の投下となります。

というわけで、プライマリーバランスの赤字は悪いことでしょうか?別に問題視することではありません。税収以上に民間への資金投下が多いということは、国債でより多くのお金を投下してくれているんですから。

 

しかし、財務上のHPでは悪い事であるかのように記載してありますね。


財政収支だからPBのことですね。あとその国基準にするために、GDPで割って。まぁプラスマイナスを見れば、いいだけの図と考えればわかりやすいです。

どこの国もだいたい同じです。ドイツが黒字なのは、周りの国から吸い取っているからですよね。EU圏内自由貿易で。あ、イギリスユーロ離脱おめでとうございます。これでユーロ使わず自国通貨で好きなように財政出動できるし、関税ガード使えますね。

 

さて、あとは国債で支出を補うのは是か非かというところですが、以前記載した通り、国債発行とは通貨発行の変形です。何も問題ありません。


さらに、財務省のHPをさらに見ていきましょう。

こちらでは、続けて、PBの赤字化は、国債で補っていて、その結果、いわゆる国の借金が、収入の倍以上になっているから、悪い!と言いたいみたいです。

 

通貨発行の変形なのに、何が問題なんでしょうね。ではその通貨発行の権利はいったいどこに行きましたか?と。また、国民所得倍増計画の期間で、国家予算も倍増していたのに、国債発行も停止していた期間、財源はいったいどうしていたんでしょう?

 

税金が財源だ!という人はぜひこの謎にお答えください。
 

 

かつ、この債務残高の対GDP比の簡単な計算をしてみたのが以下です

三面等価の原則から、以下の恒等式になっているので

GDP=民間需要+公的需要+純輸出
   =A+B+C

両辺に20を足す
GDP+20=A+B+C+20

となってしまうわけですね。ちなみに公的需要もとい政府支出Bから20増えたってことにしましょうか。年末の最後に補正予算でポンと何か買ったとか。

 

実際は民間企業の売上になり、乗数効果を発揮して、民間需要を刺激していきますので、20以上に増えるでしょうね。だから上記の図でも、外国では大抵100%を下回ってきます。実際日本でも

政府支出が増えれば、民間需要は増えるわけですね。現状が減らしまくっているだけで、連動はしっかりあります。


そして規模も以下の通り。民間需要の方が3倍近く大きいのに、公的需要にここまで左右されるってすごいですよね。

純輸出は毎年GDPの1%なんで、金額的にはどうでもいいですね。

 

なお、公的需要 → 民間需要 と考えているのは次の通りです。

だって、民間需要って、政府支出が投下された後での、民間経済の中での話ですから。

下の水槽にある経済指標も、全て民間経済の中での結果です。

相関係数の数字を入れるとこんな感じですね。

ちなみに、上の水槽が現在は国債交換ですが、日銀も国債も存在しない時期で考えると「政府が現金作ってました」 以上!でおしまいです。超簡単です。

まぁ、このへんの話も参勤交代の重圧だ、各藩で自前で通貨発行=藩札だ、とか、坂本龍馬と由利公正らによる太政官札だ、とかいろいろあります。本ブログでも前にいろいろ調べた通りですね。

 

話は脱線しましたが、国債を発行するほど「大変だー!」と騒いでいる債務残高のGDP比も減少するわけです。なんなんでしょうね、これ。

 

それで、国債残高も政府支出も減少させるから余計に悪化しているんでしょう?と思うんですがどう思いますか?


 

◆ よかったらシェアやツイート下さい ◆

ランキングはクリックいただけると、現在の順位が表示されます。

CTRL+左クリックで、このページを消さないで、新しいページを開けます。



人気ブログランキングへ

 

----編集後記----

しかしながら、ツイッターで電凸をしているsinさんいわく、財務省の職員は既定の資料を上げているだけだから、外からの資料をあまり知らないようです。指摘されると知らなかった、答えに窮すると黙ってしまう、、まぁ普通の仕事でもそうですね。

 

sin@titan_sin

https://twitter.com/titan_sin/status/1229906630180888577

 

つまり、政治家を追求した方がいいのかもしれません。まぁ、たまに出る財務省幹部のニュースで、税収が減っても税率が上がればいいとか、出世できるから増税は不可欠とか、そういうのは叩かれても仕方がないでしょうが。

 

また、わかりにくいというか、私はわかりやすくすることをスタンスとしてやっているので、グラフ作りや図を作りますが、財務省の職員に対して効くのは、彼ら自身が作成した図だそうです。

 

電話しながら話すから、URLを控えておいて、それを元に話をするとスムーズだとか。それに、他者が作成した図では、向こうもその場で検証できないでしょうし(元データで確認したいでしょうし)。

余談?余談でした。そのスタンスの方が増えてくれるのも嬉しいですね^^

 

結構もう予想が出来てはしまうので、あのへんにデータがあるだろう、お、あったあった、とやってしまうので、財務省とか日銀のページ、最初っから1ページづつ開いていって、わからないところ、その都度質問しても勉強にはなると思うんですよね^^(それが面倒くさかったり