昨日4月13日(月)にマネーストック(M2)とCDが日本銀行から発表されましたので、今月もマネタリーベースMBとマネーストックMSのグラフを作成します。MBは発表早いんですけどMSは10日前後なんですよね。

マネタリーベース残高

2012年から2014年のたった2年で100兆円から300兆円です。自民党政権になってから急激にお金を刷ったのがいつもどおりわかります。では近年はというと

マネタリーベース前月差

3月は4兆円刷ったようですね!2015年の地方創生予算は3兆円台なので、3月だけで超えちゃいましたね!まぁこれを地方創生予算に当てて予算倍額にしてくれるわけでもないでしょうが。

さて、いつもながらそれだけ刷っていてMSは、民間のパイは増えたでしょうか?(刷ったお金が当然ながら銀行を通して、民間の人にたくさん借りられているでしょうか?借りてくれれば刷ったお金以上に信用創造でパイは大きくなりますが

マネタリーベースとマネーストックの推移

MBは相変わらず高い水準に、、、つまり、たくさんお金を刷っていて前年に比べ残高が40%増し付近にありますが、MSも相変わらずの無反応っぷり、まったく増えていません。1990年くらいから無反応っぷりはわかっているので、いま2015年、25年ですか。いい加減にリフレ派の経済学者とそれに付き合っている政治家は現実を見た方がいいんじゃないでしょうか?

「デフレは貨幣現象です」「お金を刷ってさえいれば景気は良くなるんです」
これじゃ景気良くなる良くなる詐欺ですよね。

さて、もっと見やすくすれば

マネタリーベースとマネーストックの関係

普通、散布図を取れば、一直線とか曲線の関係になれば、Aが上がればBも上がるとか、右肩上がりの関係とか言えるわけですが、今回のグラフは途中からまったく別物になっています。これじゃMBからMSの純粋な関係など考察できませんよね。間に何かが噛んでいます。だから擬似相関です。

そしてこのグラフにすると、緑青と、真っ平らぶりが際立ちますね。MBが増えようが減ろうがMSはほぼ一定で変わりません。気持ち右肩上がりでしょうか。しかし本来なら、青の位置右にあるなら、赤の時代の環境なら、赤の右上くらいに青い点が行ってないとダメダメなわけです。

ならば、やることはMBをやたらめったら増やすことではなく、その以前の環境に戻すこと、ですよね。

こうなったのはどう見たってバブル崩壊(みんなが急にお金を借りなくなった=信用創造機能の低下=MSの急落)が原因ですから、みんなが借りるようにしないといけません。会社がお金を借りるのは土地や建物、機械設備を買うときです。固定資産を買うのは、そうするともっと儲かる、商品が売れるからです。

なぜ売れるとわかるかといえば、現状でも売り切れ御免状態で、もっと売れる、発注が、仕事が来るとわかっている状況だからですね。長期的に。それがスポットだったらわざわざ買わずにリースやレンタルで済ませるでしょうから。

つまり、仕事がないと余計な借金をしてまで機械設備や工場など買いません。当たり前です。そして現状、仕事がありません。就職難に高い失業率、低賃金、派遣社員の増大がそれを裏付けます。高い自殺死亡率も経済的原因がトップ3に含まれます。

ですから、仕事を作ればいいと言えますが、仕事の発注、注文にはお金がかかります。ですが、お金を刷れる団体がありますね。日本政府です。最初のグラフのとおり、3月は4兆円刷りました。

4兆円を全額予算に突っ込めば、それだけでGDPは0.8%経済成長します(GDP500兆円として)。2ヶ月続ければ1.6%成長、3ヶ月で2.4%成長です。乗数効果が働くので実際はもっと大きくなりますね。

そして政府が仕事を作り続ければそのうち「仕事は来月も来年もある」と思ってくれた方からどんどんお金を借りてくれるようになり、勝手に景気はよくなっていきますので、そのうち政府がお金をそんなに出さなくてもよくなります。

しごく真っ当、ありえそうな推測を書いてみたつもりですがどうでしたか?逆に持続的に予算を減らしたり、入札単価を下げていったら行政中心でやっている企業はお金を借りるどころか節約するのではないでしょうか。

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