MBMS2015-2

MBMS2015-2推移

MB累計

MB前月差

略式 GDP≒投資+政府支出

であり、投資を増やしてGDPを増やそう、景気を良くしよう、というのが金融緩和になります。金融緩和が何をするかといえば、国債の買戻しです。自社株式の買い戻しと考えればいいでしょうか。

当然自社株式の買い戻しにはお金がかかるのと同様に、国債の買戻しにもお金がかかります。その財源として、日本政府は通貨発行権を持っていますから、文字通り子会社である(株式を51%以上保有している)日本銀行にお金を刷らせて、それを元手に国債を買い戻しています。

そこで、日本全体の金額をマネタリーベースと言います。これを見ればどのくらいお金が刷られたかわかります。

そしてお金を刷っただけではまだ政府、日本銀行サイド、国債を買い戻してもそのお金は一般銀行サイドにあるだけです(国債のほとんどは一般銀行が保有しているから、それを買い取っています)。

投資が増えるためには、銀行から会社なり個人がお金を借りて使う必要があります。とりあえず借りてくれれば晴れて政府が刷ったお金がようやく民間(個人、会社)の人の手に渡ったことになります。

借りたお金含め、民間が所有しているすべてのお金をマネーストックと言います。民間のお金のパイ(総量)ですね。

では、政府がお金を刷った結果、きちんと民間のパイにお金は流れているのか?というのがグラフの趣旨です。これはアベノミクス第一の矢の話に相当します。

結論言えば嘘です。条件付で真になるというか。

1つめのグラフ。赤のグラフで右肩上がり、、、2つ目のグラフでも途中まで一致していると思いきや、バブル崩壊で以後おじゃん。つまりデフレじゃ効果ありません。

ちなみに、どのくらい刷っているかというのが3つめのグラフ。どんどん増えています。もう少しわかりやすくしたのが4つめ。ひと月でどのくらいお金を刷ったりしたかのグラフです。2015年2月は8兆円刷ったみたいです。

これ、GDP≒投資+政府支出

投資を増やすために、8兆円刷って国債買い戻して「成果出ませんでした(マネーストックも投資も増えませんでした)」と2012年のアベノミクスからずっとやってますが、国債の買戻しに使うのではなく、政府支出の財源として使えば、式を見ての通りの足し算ですから、GDPが確実に8兆円増えます。

2014年の名目GDPは488兆円ですから「2月分だけで」名目GDPの1.6%に相当します。一気にデフレ脱却です。ちなみに2015年の地方創生予算が3兆円でしたっけ?8兆円はその2.5倍です。やってることはお金を刷って国債買い戻してるだけ。それなのに財源はないから増税でしたっけ。

いかに安倍政権が景気を回復にやる気を出しているかわかりますね!

◆ よかったらフェイスブックでシェア、ツイートください ◆
ブログランキング上位表示に後押し下さるは以下をクリックください

人気ブログランキングへ