自治体病院経営に関する研修会 | 田崎あきひさオフィシャルブログ「出かけたさきでちゃりんこブログ」Powered by Ameba

自治体病院経営に関する研修会

自治体病院経営に関する研修会ということで
『公立病院改革事例から見えてくるこれからの病院経営戦略』という講演を拝聴。
講師は城西大学経営学部マネジメント学科の伊関教授。

瀬戸市・尾張旭市・長久手市で出資している公立病院の経営に何か活かせれば…ということですが、組合議会では周辺市で病院のリニューアル等が相次ぐ現状がある中で、現在改装中の公立病院が「身の丈にあった経営をしているのか? 病床数が多すぎないか?」という極めて本質的な質問がありました。数字の根拠に関する説明はありませんでした。

長久手市も病院経営に関わっていますが、住民から「長久手市には近くて綺麗な愛知医科大学があるのに瀬戸市にある公立陶生病院に長久手市のお金を出さなくても良いんじゃないか…」「救急で運ばれるなら愛知医大や名古屋市内の病院の方がええ」という意見をしばしば頂きますが、
とはいえ恩恵を受けていないのか?といえば違いますし(アクセスが不便さが解消されないですが)比較して利用者の割合が少ないとしても当面は応分の責任があります。


伊関先生からは『陶生病院が潰れたら愛知医科大学もパンクする』『市長や市職員や議員が医業収益の構造を理解して相場観を形成する必要がある』という旨のコメントを頂きました。 


愛知県内の状況を押さえた上の具体な話なのでひとつの参考になりました。



それにしても3自治体による地域の中核病院の経営をそれぞれの自治体住民の満足度を保ちながら行なっていくことは容易ではありません。学びを念頭に置いていきます。