ダンスと武道の4月 | 田崎あきひさオフィシャルブログ「出かけたさきでちゃりんこブログ」Powered by Ameba

ダンスと武道の4月

2011年の‎12月議会の一般質問で、この4月から中学校で必修がはじまる『武道とダンス』について質問をしました。

長久手市は何の武道を実施するかまだ回答がないわけですが、先日の読売新聞に柔道指導に関する諸課題が掲載されていました。

本当は柔道・剣道・相撲・合気道・なぎなた等々幅広いメニューのなか生徒に選択をさせるといったかたちが本来のところなのでしょうが、予算がないので柔道着だけ用意させる・・・といった学校が大半な状況に4月からなるのではないでしょうか。

また、畳の整備に関しては整備不良で硬かったりほつれがあったり隙間が空いていたりの環境下では怪我・事故のリスクが高まることが今から予見されます。 
整備不良がわかっている上での事故は人災であると指摘されるでしょう。

環境整備は大丈夫なのかと不安になります。

あと、教師が6回の講習で黒帯をもらえちゃうのことについても、教師のみなさんは逆にプレッシャーがかかるのではないか?と思います。
乱取りをこなしてこなして黒帯を取得した本当の柔道家の黒帯と、6回の講習で与えられる黒帯では黒の濃さは違うでしょうし、続々と黒帯教師が生まれてくる状況はどうなんだろう…と私は思います。

また帯の色よりも指導の目が行き届くのか。教師が面倒見きれる体制なのか。どういう指導になるのかなども気になっています。 
(ちなみに私が中学時代に柔道の授業がありましたが、先生が柔道経験者で抑え込み中心の授業だった記憶があります)


「ダンス」についても、保健体育の先生が急にダンス? 中学生くらいなら生徒の方が本格的にやってるんじゃないの? 大丈夫? なんて話題になります。 

プロの教師の授業を信頼したい一方で荷が重いのではないかという思いが杞憂に終わればよいのですが…。
まぁ、武道にしてもダンスにしても芸術にしても国語や数学にしてもキャリア教育についても「ホンモノに触れられるか」子どもの琴線に触れる回数をどれだけ増やすことができるかが大切だと私は思います。

とにかく安全に事故がないようにと願うわけですが一方で
授業で武道を学ぶにあたり武道たり得ないというかあたりさわりのない質の授業になっては意味がないのではないかというパラドックスもあります。


きっと自分の子どもが誰と組まされているのかだとか、危険な目に遭わないか、事故をさせないかみたいなことが気になる保護者も出てくるのでしょう。

武道を必修化して学ぶことがな大切なことなのか を国民・保護者もしくは生徒が共有しているのかといえば、まったくそんなことはないというのが現状でしょう。
いろんなことを考えすぎてまとまりがないですが、この4月以降、日本国中の中学校でどういう変化(もしくは効果)をダンス・武道の必修化がもたらすのか、今から気になります。




以下、質問・意見の一部を抜粋・・・

Q.中学校での武道必修化に伴う安全対策についてお尋ねいたします。
 文部科学省は、2008年に中学校学習指導要領を告示し、その中で保健体育の授業で武道を必修化し、来年4月1日より全面実施することとしております。
中学の体育について、生徒が自ら行いたい運動を選ぶという趣旨(領域の選択)があるので、保健体育科教員がひとりしかいない学校の場合には、配慮が必要と考えますが、領域については男女共習を原則として領域の選択ができるよう学習機会を保証していただきたいと思います。とあるが大丈夫?

Q.男子も女子も「武道」を履修することになります。
保健体育の教員がダンスや武道を指導できる環境にあるのか。生徒が選択できる環境を提供できるのか。

Q.武道の学習のねらいと3ヵ年の道すじをどのように考えるか。

Q.長久手市ではどういう理由で何を選択する方針か?

新学習指導要領では、第1学年及び第2学年においては武道をすべての生徒に履修させ、第3学年においては、球技及び武道から1種目以上選択して履修できることとしている。

Q.柔剣道場の安全確保に向けた施設の点検方法、結果並びに今後の環境整備に向けた考え方はどうなっている?

Q.特に柔道競技は、相手を投げる競技であることから、必要に応じて安全対策として畳の張りかえを早急に行う必要があると考えますが、認識はいかがですか。

一度でも事故が発生すれば、子どもたちの将来に大きな影を落とすこととなりますし、教員の職務中の事故責任につきましては、国家賠償法による地方自治体が賠償するだけでは現実は済まず、教員の方に対する過失責任が厳しく追及されることは避けられない状況にあります。

Q.安全に配慮することはもちろんされると思うのだが、
男女の指導、指導者ひとりで授業の質を保ちつつ安全に目が行き届くものか。

Q.指導者の育成に向けた取り組みや外部講師の導入(インストラクター、補助教員がいるのではないか)などは検討されているのかお聞かせください。
(外部講師を派遣すれば万事オッケーとも思っていませんが)

Q.指導者の育成に向けた取り組みや外部講師の導入について、柔道なら他の運動に比べて危険度は高いと私は認識。生徒の安全面を最優先し指導してほしい。

指導者には愛知県教育委員会が主催する中学校武道必修化に向けた体育担当教員講習会等に参加したり、自主研修会に参加したりして、武道に対しての安全面の知識、技能の向上に努めていることはわかる。
さらにそれをサポートする体制を整えることが大切だと思います。

Q.そのために武道の授業において、事故を未然に防ぐことができるように指導者を複数配置し、多くの目で生徒の活動を見ていくことがいるのでは。

外部指導者について現在、中学校活動サポーターとして警察官OBの方が生徒の指導に当たり、その傍ら部活動を中心に柔道を指導していただいている学校もあります。
 



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