山田赤十字病院視察 | 田崎あきひさオフィシャルブログ「出かけたさきでちゃりんこブログ」Powered by Ameba

山田赤十字病院視察

三重県伊勢市にあります山田赤十字病院というところに視察に行きました。
近隣3市町からなる一部事務組合立の陶生病院組合議員の視察による優良病院視察 ということでした。

山田赤十字病院は明治37年から・・最も古い赤十字の支部病院だということです。

山田赤十字病院は655床(公立陶生病院は726床)で似たような規模ですが、
救命救急センター・地域災害拠点病院・地域医療支援病院・エイズ治療拠点病院・へき地医療拠点病院・臓器提供施設・地域リハビリ支援センターと陶生病院では受けていない多くの指定を受けている病院です。

そして山田赤十字病院との大きな違いは、看護指数の違いです。
山田赤十字病院は公立陶生病院よりも150名近くも多くの看護師さんがおられます。
医師不足もそうですが、看護師さんの確保というのは現在の課題のひとつです。
山田赤十字病院は7対1看護体制、陶生病院は10対1看護体制に40人不足。


看護師確保は、山田赤十字病院の研修センター(年間維持費約5000万円くらい)の存在がとても大きいと思います。
、職員の離職率の低さや看護師確保にかなりの影響をおよぼしているようです。

105年間継続した山田赤十字看護専門学校が18年度で閉校。
そこで赤十字教育を受けていない看護職の採用や安定的な看護職確保への不安が課題で出てきましたが
19年度より研修センターを設置したことで、
・看護職の確保
・看護職の継続教育を含む職員研修
これが非常にうまく機能している。ということです。研修プログラムは非常に豊富で、看護師のステップアップ、キャリア支援、復帰者のフォローアップにつながっています。研修医の相談などのサポートなども行われているようです。研修センターのプログラムを地域に開放するということもしているようです。

研修センターの充実により看護師の確保、定着率(離職率の低さは際立っています)に結びついていることがよくわかりました。


その他、病院経営の面で、
・初心患者数を減らして紹介率を上げる。
・再診患者の逆紹介(かかりつけ医紹介)をきちんと進める。
(患者の希望で引き続き受診には保険外併用療養費を自己負担してもらう)
・救急車で来院した初心患者も、医師が研究でないと判断すれば保険外併用療養費を自己負担してもらう。
等々の取り組みにより、地域医療支援病院としての役割、コンビニ救急対策、伊勢地区の救急医療体制を守る努力をしておられるようです。

地域の看護師確保対策、地域支援病院としてのありようを視察の主なテーマとしましたが、非常に有意義な機会でした。
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