産科医療補償制度レポ | 田崎あきひさオフィシャルブログ「出かけたさきでちゃりんこブログ」Powered by Ameba

産科医療補償制度レポ

産科医療補償制度 ご存知ですか?
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平成21年1月1日以降に産まれた赤ちゃんを対象とする制度がはじまります。
脳性麻痺の子どもに焦点をあてた制度です。 

補償額は
準備一時金が600万円  (1回)
補償分割金が120万円/年(20回)

3000万円ということになっています。


同制度への加入金は3万円。妊婦さんが登録費用を払うわけですが、
たいていの自治体で、出産一時金現行が35万円→38万円に引き上げられる条例改正が可決されていますから負担はないということになるでしょう。

しかし、脳性麻痺の子どもに限定している理由や、掛け金余剰金がどの様にどれだけ使われていくか(天下りの人件費との声もある?)、運営組織については、あまり説明を受けていなかったり、深く議論になっていなかったりということが多々あるようです。

赤ちゃんは1年にだいたい109万人産まれるわけですから、3万円の掛け金で327億円の収入。
そして脳性麻痺の頻度は1000人に1~2人程度といわれますが、第2回「産科医療補償制度運営委員会」によると年間800人分をみているようです。
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予想されるのは補償認定のトラブルで、当然出てくるでしょう。
児の先天性要因や新生児期の要因により発生した脳性麻痺だと判断されたり、もしくは6ヶ月以内に亡くなってしまったら脳性麻痺の疑いがあると感じても補償の対象にはなりません

つまり補償認定されず、補償対象数が少なければ少ないほど、お金が余っていくわけです。
お金は補償の機能脳性麻痺の原因分析・再発防止の機能に使われる制度だというのですが、特に後者のお金の使途はしっかりチェックしないと無駄な人件費やマッサージチェアに変わっていたなんてことになるかもしれませんね。

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