韋駄天 ザナルディ | タルイ工房 新ネコ日記

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墨アーチスト・イラストレーター垂井ひろしの日記です。ネコの観察日記ではありません、念のため。

アレッサンドロ・ザナルディ
(イタリア、元レーシング・ドライバー)
パラリンピックのハンドサイクル(手こぎ自転車競技)で
2大会連続の"金メダル"獲得!!


アレッサンドロは91年、ジョーダンからF1デビュー、
ロータスなど、下位チームでなかなか活躍できず、

96年、米国のCARTシリーズ
(現在のIndyCarシリーズ)に転向したら
いきなりズバ抜けた速さを発揮し
 (米国の水が合ったんでしょうか?)

97年、98年、ターゲット・チップガナッシで
2年連続チャンピオン、
ホンダ・エンジン勢のエースとして大活躍。

この頃が自分にとって一番
CART、IndyCar に入れ込んでいた時期だったので、
アレックスは本当に忘れられないドライバーの1人。
ウィニングランでのドーナツターンが
彼の十八番でした。

ちなみに、F1(欧州)では"アレッサンドロ"
CART(米国)では"アレックス"です。

当時のホンダCART勢の親分、朝香充弘さんが
アレックスに
「足の速いヤツを韋駄天というんだ」と教えたところ
本人も "IDATEN"をたいそう気に入ってたそうです。


99年、CARTチャンピオンの称号を引っさげて
F1 に戻ったものの
(F1の水が合わなかったのか。。。)
活躍することができず、
1年の休養を経て、
2001年、CARTシリーズに復帰。

そして、悲劇的な事故。

こんな酷い事故があり得るのか?
忘れることができないシーン。


韋駄天は両脚を失ってしまいましたが、
世界を驚かせる、
明るくて前向きな姿勢、
そして不屈の闘志。


2003年には早くも自動車レースに復帰、
世界ツーリングカー選手権で何度か優勝してみせ
韋駄天は見事に復活し、世界を驚かせ、

2009年でツーリングカーから引退すると
今度はハンドサイクルに転向、
韋駄天はロンドン・パラリンピックを目指す。

2012年のロンドン・パラリンピックでは
2つの金メダル、1つの銀メダルを獲得し
世界を驚かす。

そして4年後のリオでも金メダルを獲得!

ご本人は身体を鍛えて
競争がしたくてしょうがない
だけなんでしょうけど、

この不屈の闘志には
ただただ感動し励まされ、
自分の抱えてる問題が
ただただちっぽけなものでしかないと
気づかさせてくれる。

ありがとう!
韋駄天アレックス!


ザナルディ

この絵は、アレックスがCARTに参戦してた頃に描いた作品で、
原画は2001年にアレックス・ザナルディ宛に
"IDATEN"と書き添えて国際便で送りましたが、
ご本人の手元に届いたかどうかは判ってません。
世界中からザンルディを励ます手紙やプレゼントが
山ほど届いたでしょうから。