「ネコの腎臓病に新薬!と先代ネコの話」
先代ネコとの出会いと別れ、
「中編」です。
「前編」はこちら↓
散々迷った末に、
国分寺はお鷹の道で
自由に暮らしていた茶阿蔵(メス)を
引越先に連れていくことに決めました。
引越しの際、
茶阿蔵は段ボール箱に入れて
クルマで運びました。
大人しくしてくれましたが、
やはり、どこに連れていかれるのか?
不安だったのでしょう。
お漏らしをしてしまいました。
新居近くの動物病院に
直接運び込み、
まず、病気がないかなど
健康状態をチェック。
この時、
茶阿蔵が推定生後9〜10ヶ月
であることが判りました。
だから出会った時は6ヶ月くらい。
小さいネコだと思ってましたが、
子猫だったのですね。
そしていよいよ新居へ。
まずは風呂場へ。
湯舟にお湯をためていると、
茶阿蔵も、
この後自分の身に何が起きるか知らずに
風呂場についてきて、
湯舟のへりに前足をかけ、
興味津々、湯舟の中を覗きこみます。
大概のネコは、
濡れるのが大嫌いだけど、
水の流れる音は大好きなんですね。
きっと茶阿蔵も
日々、お鷹の道の小川のせせらぎを
楽しんでいたのでしょう。
さぁ、
ある程度お湯がたまると、
突然、風呂場の戸を閉めて、
茶阿蔵をむんずと掴むと、
湯舟にドボン!
もちろん全力で嫌がります。
すぐに洗い場に、そして
用意しておいた猫用シャンプーで
茶阿蔵の全身を洗う。
茶阿蔵は
もうこの世の終わりのような声で
「うにゃおぉぉ〜ん」
「うにゃおぉぉ〜ん」
と叫び、逃れようとしますが、
ガッチリ押さえて洗います。
よく洗ったら、
また湯舟にドボン!
シャンプーをザザッとすすいで、
さらにシャワーでよくすすいで。
何とか逃げようとしますが、
逃げ場はありません。
シャンプーを洗い流せたので、
タオルにくるんで
風呂場から出し、
拭いてあげます。
本当は、
ネコを風呂に入れたり
洗ったりする必要は無いのですが、
これより茶阿蔵は
外ネコから家ネコになるので、
キレイにさせてもらいました。
そしてこれが、茶阿蔵の生涯、
最初で最後の入浴となりました。
さて、一番の心配は
国分寺のお鷹の道で
自由に暮らしていた茶阿蔵を
マンションの一室に閉じ込めることで
大きなストレスになりはしないか、
ということでした。
果たして、
新居に順応できるのか?
心配をよそに茶阿蔵は、
全ての部屋を嗅ぎ回って
くまなくチェック、
納得できたのか、
居心地の良さそうなところで
昼寝を始めました。
ネコは、
今まで出入りできていたところを
できなくされると
大きなストレスになるのですが、
今回のように
全く別の場所に連れてこられると、
頭の中で一から地図を作り直すので、
順応できるそうなのです。
茶阿蔵の頭の中にも
新しい地図ができ上がったようで、
心配は杞憂に終わりました。
茶阿蔵、若かりし頃は、
一通りイタズラをしましたが、
じつに聞き分けの良いネコでした。
トイレットペーパーを
カラカラと引き出してしまう。
ティシュペーパーを
箱から出してしまう、などなど。
でも、止めるように言って聞かせると
それで納得できるのか、
イタズラをしつこくはやりませんでした。
床に広い敷物を敷いて、
そこに大きな紙を広げて、
大きな絵を描いている時など、
茶阿蔵は敷物の隅にはのるけど、
紙の上には絶対のらない。
私の作業をじっと見てるけど、
絶対に邪魔はしないのです。
ところが、今一緒に暮らしてる
凜蔵(メス)となると、
躊躇なく紙の上にのるし、
あろうことか、
筆を持って描いてる私の右手に
じゃれついてきたりするのです。
ある時は墨皿に足を突っ込んでしまい、
本人もビックリで、
墨で濡れた足をブルブルさせるので、
周りや制作中の作品にまで墨が飛び散り、
挙げ句の果てに逃げるもんだから、
こっちは雑巾を持って
足跡を拭きながら追跡するという。
ネコによって、
性格や行動はずいぶん違うのですね。
仕方がないので、
凜蔵には仕事部屋への入室は
現在、固く禁止としています。
今まで出入りできた所に入れなくなる、
凜蔵にとってはストレスだと思います。
ドアの前で
私が出てくるのを待ってることもあります。
さてさて、
茶阿蔵の話に戻りますが、
何泊か長期で出かける時は
ウチの近くの職場に勤めている
ネコ好きの友人が
毎日様子を見に来てくれて
キャットフードを与えてくれたり
ネコトイレを片付けてもらえました。
茶阿蔵との楽しい暮らしが
12年ほど続いて
茶阿蔵がそろそろ推定13歳に
なろうとしていた頃、
どうもトイレでの様子が変なので、
獣医さんに診てもらったところ、
腎臓を悪くしていることが判りました。
大変ショックでした。
ネコは高齢になると
腎臓を悪くすることが多いそうですが、
茶阿蔵の場合は
こちらが無知だったばっかりに
欲しがるまま、
塩分の多い食餌を
摂らせてしまったからなのが
明らかだったからです。
後編に続く。
この絵のモデルは
茶阿蔵ではなく、
凜蔵です。







