人工膝関節 膝蓋骨の位置による痛み | ゆったりと空を見上げながら・・

ゆったりと空を見上げながら・・

50代で両膝を人工膝関節にしたけれど、スポーツがしたい!!!水泳、バレエ、ボクササイズ、走らないテニスに挑戦中!!!

また突発的に残したくなったので、以前ブログに書いて忘れてて、重複してるかもしれないけれど・・。

 

私の左膝は術前・・直前は、ロッキングがひどく、1日に数回、ちょっとした動きでロッキングし、その頃には自分でもどせず、要領を得た家族が戻してくれていた。その時の主治医からは、いつ関節が崩れてもおかしくない状態。(病院から距離があったので)もし、崩れたら救急車でなければ動かせない位の痛みがある。そうならないうちに手術が必要と言われて、早期の手術を決心した。

 

術前は知らされなかったが、左足(右足も当てはまる部分はあるけれど)は骨切り術以外にも問題があった。1つは骨切り術の前はX脚であったこと。生まれつきなので、足の筋肉がX脚用に育っていた事。あと、足の甲が生まれつき変形があり、それも体重を支える上で足の骨、筋肉に影響を与えていた事。

 

それと、一番大きな問題は長年のそういった複数の要因により、左足の外側の筋肉が発達し、かつ絶えず緊張をし、外側と内側の筋肉のバランスが崩れていた事。それにより膝蓋骨が外側に長年ずれていた。

 

それらが術後の経過に多大な影響を与える事になるけれど、それを前もって知る事はなかったので、回復が大きく遅れている事に本当に辛い思いをした。言葉は悪いが術後のリハビリが進まない時に後出しで知らされた事だった。手術を受ける事ばかりクローズアップしてしまい、術前のインフォームドコンセントをしっかりやれていなかった後悔がある。こういった要因があるから痛みが取れるまでかなりの日数を要するとわかっているか、わかっていないかでは、術後の精神的な負担が大きく違う。

 

主治医からは大まかな説明があったが、ネットで探してみると似た症状があった。

私の左膝の人工関節は、オーダーメイドで人工膝蓋骨が付けられない人工関節だったので、膝蓋骨は手術時に裏をきれいに削いでデコボコをなくして関節内を掃除したと聞いた。だから術後も膝蓋骨は自前の物。位置も術前のままだったので、膝蓋骨が人工関節にあたるような感じになり、音も痛みも軽減されなかった。術後は内転筋をトレーニングして膝蓋骨を内側に引っ張って位置を移動する必要があった。リハビリでは外側の筋肉の緊張を緩め、筋トレの成果を確認した。

 

それでも改善はほぼ見られなかった。左膝、人工膝関節置換術の約半年後、今度は右膝の人工膝関節置換術を行う事になった。その時に一緒に左膝の膝蓋骨周りの筋を切って膝蓋骨を移動するか、それともこのまま筋トレを続けてみるかの選択をする事になった。私は筋トレで治せるなら、筋を切ってしまう事は避けようと思った。が、手術日当日、主治医が部屋に来て、左膝の手術をした方がいいと説得された。急遽、両足手術となった。(これはネットで調べると、外側膝蓋支帯解離術というらしい、多分。膝蓋骨が外側に強く引っ張られることにより緊張し硬くなった外側の筋を切る手術なので、主治医の説明と一致。)

 

それでも、術後、左膝の術後は術前とあまり変わらなかった。相変わらずグシャグシャ音がして、痛みがあった。それが異例のリハビリに1年以上通わなければならなかった理由。主治医は誠実に私の治らないのではないかという心配に寄り添って下さったのだと思う。ただ、その思いは私の担当の理学療法士には通じていなかった。今から考えると何やっても改善しない私にリハビリを自主的にやめて欲しかったのだと思う。「わざと(痛みを訴えることを)してるでしょ。もう診ない。」とか「嫌なら来なくていい」とかそんな言葉は出ないと思う。根に持つなよと思われるかもだけれど、そんな事もあると知ってほしい。

 

結局リハビリ期間を延長しても、最後まで痛みは消えなかった。でも、教えてもらった筋トレを続けた。私の場合は、特に内転筋。すごく地味な筋トレなのだけれどほんと、重要だった。それと腸腰筋のストレッチ。ここが硬いと足全体の筋肉に影響すると言われ頑張った。あと、痛いし怖いけれど膝蓋骨のマッサージ。膝蓋骨周りの筋肉を緩めて、柔軟性を持たせないと膝蓋骨の移動の妨げになると理学療法士とパーソナルトレーナーからアドバイス。

 

術後約3年経った今、左膝の痛みはほぼない。気を使って左膝の使い方を間違えなければ痛みを感じる事はなくなった。使い過ぎると筋肉が張るけれど、以前の膝蓋骨による痛みはなくなった。

 

誰かのために役に立てたら嬉しいです。