職場で新入社員15名の現場研修をした。
未来への希望に満ちたフレッシュな人たちと仕事をするのはなかなか気持ちのいいものである。
一方、てるさんは今年定年で、セカンドキャリアに向けて働き方を考えねばならない。
これから働こうとする人、あるいはセカンドキャリアを考える人にとって、考えておきたいのがキャリア・アンカーである。
キャリア・アンカーとは、アメリカの心理学者エドガー・シャイン氏が提唱した、それぞれが「どうしても犠牲にしたくない価値観」「最も大切にすること」、周囲が変化しても「自己の内面で不動なもの」である。
ちなみにアンカーは錨のことである。
キャリアアンカーは大きくは以下の8つのタイプに分類され、年齢や仕事が変わっても不変であると言われていて、逆に自身のキャリア・アンカーに合わない就職や異動、転職をすると、むしろ自身のキャリア・アンカーを守るために仕事を変えるそうである。(しかし、これは職務内容が固定しているアメリカではあてはまるだろうが、会社内で職務内容が変わる異動が多い日本ではキャリア・アンカーが変わることがあるのではないかとてるさんは思っている)
<エドガー・シャインのキャリアアンカー8類型>
1.専門・職能別:
自分の技能・専門性が高まり、活用できること
2.全般管理:
組織の中で、責任のある役割を担うこと
3.自立・独立:
仕事を自分のやり方で仕切っていくこと
4.保障・安定:
会社の雇用保障などの経済的な安定のこと
5.独創性:
クリエイティブに新しいことを生み出す
6.奉仕・社会貢献:
社会に貢献したり、奉仕したりすること
7.純粋な挑戦:
解決困難な問題に挑むこと
8.ライフスタイル:
個人的な欲求と家族・仕事とのバランスを調整すること
いずれにせよ、自身のキャリア・アンカーを知っておくことはとても有効だと思う。
以下は、簡単に自分のキャリア・アンカーを診断できるサイトである。
診断するとてるさんのキャリア・アンカーは「奉仕・社会貢献」型で、
「奉仕・社会貢献をキャリアアンカーとする人は、暮らしやすい社会の実現、他者の救済、教育など価値あることを成し遂げたいという思いが強いタイプで、人の役に立つかということ、何か価値のあることを行える機会を重視します。
出世や昇給を目指すのではなく、自分の仕事が社会に与える影響を考えて仕事を選択します。」
ということであった。
どのタイプのキャリア・アンカーが優れているとか、優劣があるわけではない。自分のキャリア・アンカーにあった仕事をすることがハッピーなのである。