垂水のてるさんの釣りバカ日誌

垂水のてるさんの釣りバカ日誌

投げ釣りファンを増やすため神戸のアラ還釣りバカおじさんがポイントもコツも隠さずつぶやきます。

前川裕の『クリーピー』を読了。





新年早々にサイコサスペンス、クライムサスペンスを読むのもどうかと思うけど、すごく面白かった。


大学で犯罪心理学を教える中年の高倉は、妻と二人、東京杉並の典型的な住宅街の一戸建てに暮らす。

ある日、高校時代の同窓会で久しぶりに再会した刑事になった野上から8年前の一家失踪事件の分析されたのをきっかけに、周囲で事件が頻発する。

野上の失踪、親しい教え子の女子大生をストーキングする同じ教え子の男子大生とのトラブル、向かいの家の老々介護の家の火事と焼死体、どこか怪しげな隣人家族。

何が物語の軸かわからず、犯人と捜査陣との対決といったストレートな展開でもない、先がどう展開するかも読めない何とも不気味な展開が進み、最後に一気に予想外の結末を迎える。


著者自身、大学の文学部教授から本作で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、本格的に有名になっただけあって、とても読み応えのある力作であった。