先日の「薬なしで痛みは減らせる」の可能性 〜メディテーション(瞑想)とマインドフルネス(心の集中)〜」の続きです。

 

たるさんはコロナ前に適応障害になったとき、

おでこに磁気を当てる治療(医療)と、

ハンドリフレクソロジー、

足つぼマッサージ、

ストレッチに通っていました。

 

がん診断の前の不正出血から

抗がん剤治療1回目の直後までは

整骨院で施術を受けていました。

 

手の力」について

一定の信頼を持っています。

 

そうでなくても

 

自分以外の誰かの手で触れられること、触れることに

特別な力を感じるのは

幼少時代から誰もが経験していると思います。

 

最近はその力が科学的に

証明されているようです。

 

 

「心を癒やし、絆を深める「手当て」の不思議な力!」

オキシトシンの分泌を促し、癒やし効果を得るための3つのポイント

1 お互いに触れ合うことが快適だと思える相手とスキンシップを図る

触れたい、触れてもらいたいという気持ちをお互いに共有することが不可欠です。触れたくない、触れてほしくないと思う相手とスキンシップを図ってもオキシトシンの分泌量アップはあまり期待できません。

2 自分自身がリラックスした状態で、愛情をもって触れる

オキシトシンには相手の感情と同調する作用があるといわれています。

なお、相手が緊張や不安を感じていたり、興奮したりしているときにはぎゅっと圧をかけて抱きしめたり、包み込むように手を握ってあげたりすると自律神経の副交感神経が優位になり、心を落ち着かせる効果が高まります。

3 ゆっくりしたスピードで5~10分触れ続ける

英国の神経心理学者らによって行われた研究(※1)で、1秒に5cm前後の速度でなでたときに最も気持ちよく感じるという結果が出ています。

また、スウェーデンのカロリンスカ研究所で行われた、人間が筆でラットに触れたときのオキシトシンの分泌量についての研究では、触れてすぐの段階ではオキシトシンは分泌されないものの、5分ほど続けると分泌されるようになり、触れるのをやめてからも10分程度は分泌され続けることが分かっています。

 

セルフマッサージの4つのポイント

1 テレビを見ながらなどの「ながらマッサージ」ではなく、自分の皮膚の感覚に意識を集中させる

2 オイルやクリームなどをなじませてゆっくりマッサージする

3 ゆっくり深呼吸をしながら行う

4 背中やお腹の下(丹田)は10秒ほど手を当てて温める

介護の現場でも「手の力」が注目されているようです。

 

 タクティールという言葉の由来はラテン語の 「Taktilis(タクティリス)」。
 英語では「触れる=touch」という意味です。一点を押し、刺激する、指圧やツボ、リフレクソロジーのようなマッサージとは異なり、手や足、背中にやさしく触れる、力をあまり必要としないケアです。

 1960年代にスウェーデンで生み出され、当初は未熟児のケアに用いられていました。次第にガンの痛みをやわらげる緩和ケアにも導入されるようになり、現在は認知症の高齢者の緩和ケアにも利用されています。

 

 

 「手当て」という言葉があるように、患部に手を当てていたら痛みがやわらいだ経験をもっている人は多いと思います。これほど劇的ではなくとも、不安な気持ちのときに手を握ってもらったり、背中をさすってもらうと安心できたりします。
 これは思い込みの類ではなく、「手」には実際、そういう力があるようです。タクティールはそれを上手に利用したセラピーです。

 

たるさんは経験がないのですが、

日本発祥で海外で利用されている

レイキと言う治療法についてはここに分かりやすくまとまっていました。

レイキについての

学術的なまとめとしては

こちらなど。

 

研究成果の概要

国外(米国、英国、ドイツ)では、がん専門病院やホスピスで補完代替療法が活用され、西洋医学と補完代替療法を統合した統合医療へシフトしている(飯野2008)。補完代替医療の一つである「レイキ=霊気」は、臼井甕男(1865-1926)が鞍馬山で開発し、海外に渡り「Reiki」として世界に広められ日本に逆輸入されたエネルギー療法であり、心身魂を癒し自己治癒力を高める。「レイキ」ががん患者の心身の苦痛を緩和し一助となることが本研究の狙いである。今回、国内外の文献から、がん患者への「レイキ」の活用と効果を明らかにした。
国内文献検討(杉山2016)では、過去20年間(1996-2016)の関連文献318件中「レイキ」の記述がある36件を対象とした。「レイキ」を「中心に記述5件」「説明・記述14件」「キーワードのみ17件」であった。医療での「レイキ」の活用や効果は国外文献の引用が殆どであり、国内の報告はなかった。


国外文献検討(テイラー2018)では「Reiki」「Cancer」をキーワードとし375件中(1961-2018)「Reiki」の効果に関する20件を対象とした。「文献レビュー4件」「がん患者へのReiki施術により疼痛や不安が軽減など13件」「効果はない3件」であった。医療機関でのがん患者への「Reiki」の効果は明らかにされていなかった。エンドポイントを客観的評価とすることやセラピストの質確保が効果に影響することが示唆された。
今回、客観的評価として唾液アミラーゼオキシトシン(唾液・尿)を検討したが実施には至っていない。今なお医療での「Reiki」エビデンスを提示すべく「Reiki」教育後の効果(MeLisa 2020)や対象者数千人以上の効果(Priscilla 2020)が報告されている。

 

客観的評価としては、「血流量 」も途中検討された模様。

 

 

上記の研究者らによる学会発表

[学会発表] がん患者へのレイキ活用に関する海外文献における研究動向2018

1. 「がん患者へのレイキ活用に関する文献検討」:国内文献レビュー(杉山智江,2016)に続き、「がん患者へのレイキ活用に関する海外文献における研究動向」:国外文献レビュー(テイラー栄子,2018)について学会で発表した。Key wordsは「Reiki」「Cancer」とし2018年4月に電子検索した結果、Pub Med (2017~1961)357件、Cochrane Register of Controlled Traials(All years)1件,EBSCO host(2017~2001)17件であった。abstractまたは本文からReikiとCancerに関連しない研究や重複文献等を除外し20件をレビュー対象とし、文献検討4件を除く16件の内訳は、アメリカ7件、イタリア2件、ブラジル1件、トルコ1件、記載なし5件であった。1994年にレイキに関する最初の症例報告が1件、1999~2003年1件,2004~2008年2件,2009年~2013年3件,2014年~2018年9件であった。病院やクリニックでの研究が12件、評価尺度はVAS、DT、GAD-7、GHQ-9、POMSなどが多く用いられていた。レイキの施術者については施術者のレベル、受講したトレーニングの形式, 経験年数,複数で施術する場合の方法、手技、研究に対する協力体制など記載されている論文は少なかった。今回のレビューでは、レイキの効果について明らかにされていなかった。その要因の一つとして、レイキ施術者の質や、不適切な環境が研究結果に影響を及ぼす可能性があることが示唆された。これらの要因を整備することがレイキの効果を明らかにする一助になると考える。
2.レイキヒーリングによる癒しの効果を測定する客観的な指標として、文献から尿中オキシトシン(非侵襲的検査)について検討している。

 

[学会発表] 過去20年間の国内文献からみた補完代替医療における「レイキ」の位置づけ~がん患者への活用を目指して~2016

(1)■医学中央雑誌Web版(Ver.5)■Google scholarにより検索期間1996年~2016年(20年間)、キーワード「レイキ」「補完代替医療」「エネルギー療法」「エネルギーヒーリング」、原著論文または会議録を除く350件が検索された。このうち論文のテーマや要旨、本文から「レイキ」に関する記述があったのは36件(2000年~2016年)であった。36文献の内訳は「レイキを中心に記述が5件」「レイキの説明と記述が14件」「レイキのキーワードのみ記載が17件」であった。今回「レイキのがん患者への活用」に関する国内文献の報告は見当たらなかった。医療(臨床での活用・効果)に関する記述は10件あったが、そのほとんどが国外文献の引用であった。
(2)米国、英国、ドイツ等のがんセンターや補完代替療法センターでレイキを含む代替補完医療が活用(飯野2008)されており、全米各地の病院で看護師達が日常的にレイキ等のヒーリングを行っている(ラリー2013)、イギリスの補完療法提供施設(LJMC)では、がん治療中の患者に「補完療法選択のためのガイドライン」の中で「レイキ」に該当するチェック項目では不安、うつ(軽度)、疲労感、極度の倦怠感、脱力感、極度の疼痛(例えば骨痛など)不眠、頭痛、吐き気等がある(ジェニファー2007)。このように、がん治療中においてもがん患者自身が、体調や症状に合う補完代替医療を積極的に選択することで、症状緩和に取り組むことが可能であり補完代替医療の一つとして「レイキ」の活用は、意義深いことが文献から示唆されている。