子宮体がんの化学療法(TC療法)1回目を受けて約半月。
ここまでを振り返って、副反応と対策について
個人の経験を記録しておきます。
抗がん剤(化学療法剤、ホルモン剤、分子標的薬)による
治療期間中に経験したつらさの
アンケート調査結果(リンク参照)の項目に沿って書きます。
( )の%は、いろいろな部位のがんで
「2011年以降に1カ月以上
抗がん剤治療を受けたがん患者さん293人」のうち、
そうだったと答えた割合と見られます。
★は個人的にも感じたもの、星の数は強さです。
「疲れる・だるい」(75%)★
少し動いただけで息が切れる、と感じましたが、「疲れる」「だるい」は気になりませんでした。
「不安がある」(66%)★★
この全身代わる代わるピキピキする痛み、手足、特に手の指の痺れ(しびれ)はどこまで強くなるのか、いつまで続くのかという不安が一番大きかったです。
「精神的につらい」(63%)★
一つ前の投稿の推し活(典型的なのと、広い意味での)と、このブログをはじめたことで、自身は強く感じることはありませんでした。2日目から5日目くらいまでの、痛みと痺れのピーク時には「三大治療を拒否する人がいることを以前は理解できなかったけど、これなら仕方あるまい」と想像できました。
「経済的につらい」(58%)
治療が続く限り給付を受けられるがん保険と、三大疾病一時金の保険に入っていたので全く気になりません。
「味覚がおかしい」(53%)★
一時少し感じましたが、今回は回復しています。
「髪の毛が抜ける」(53%)★
まだ抜けません。事前にウィッグと帽子を用意しておきました。
「吐き気や嘔吐がある」(52%)★
7日目くらいまでの、空腹時の胃の不快感にとどまりました。不快感は温かい飲み物を飲んだり、おむすびを食べて解消しました。「皮膚や爪に異常が出る」(52%)★
皮膚は8日目頃の寝る前、手の甲と顔に微かなかゆみを感じ、いつもの化粧水を3回丁寧に手で押し込み(手の甲も顔も以下同じようにして)、いつもの乳液を優しくまんべんなくのせ、保湿クリームを薄く手のひらに伸ばしてその上にさらに乗せて眠ったら翌朝回復していました。
「便秘がある」(52%)★★★
ありました。ふだん便秘は無縁で、点滴当日朝まで快便でしたが、翌日ストップ。翌々日に緩下剤ピムロを飲んでも出ず、マグミット一日3回×2日でも出ず、再度夜にピムロを飲んで解消。そこで下剤類はストップして快便回復しました。
「よく眠れない」(45%)★★
寝つきは良いものの、痛みとしびれで途中夜中の1時頃に目覚めてしまうため、そこで眠剤を飲み朝まで眠りました。5日間くらいそうした後に眠剤は不要になりました。
「身体に痛みがある」(43%)★★★★
これが2番目につらかった。2日目、3日目のシャワーでシャンプーするとき、指に激痛が走りました。就寝中は全身のあちこちで代わる代わる稲妻というか激震というか、嵐が起きていました。1回目の化学療法後、これは10日目までに完全に消失しています。
「むくみが出る」(41%)★
当日夜の両手指が熱くパンパンにむくみましたが、それ以外のむくみは感じませんでした。実際には起きていても、痛みに気を取られてよく観察していなかった可能性はあります。
「しびれがある」(41%)★★★★★
今もありますが軽減したのか慣れたのか気になりません。当初、手の指先を使う時(シャンプー時)に激痛があり、それが1番つらかった。その後激痛はほとんどないものの、しびれは消えず、指先でもふもふ素材や動物の柔らかさが分からなくなりました。
統計やアンケートはとても参考になるけれど個人差も大きいからこそ医療者へ都度伝えるべき
先輩方のアンケート結果や統計はとても参考になります。
一方で、さまざまな情報を総合すると「個人差が大きい」と感じています。
『自分の「つらい」』を、言葉にする、
誰かに伝えるということが大事だと思います。
看護師・医師・薬剤師も伝えて良いと言ってくださっており、
つらさの中にはお薬や対処法を提案してもらえるものもありました。
死滅させるべき癌細胞に対し、
抗がん剤の効果を最大限を発揮させるための
治療の指針にもつながる可能性もあり、
あらゆるつらさは自分に伝える余裕があるうちに
すぐに率直に伝えて良いと思います。
(アンケートについてはこちら)