フランス人女性と結婚してフランスに住み着いてもう20年近くたっている日本人男性Tさん(アラフィフ)。

 

フランスで会社員をしていたけれどコロナ禍で失業し、フランス版ハローワークに登録しながらもとりあえずはパートで働いていた。

 

でも、とある免状を取得するためにパートで働きながら大学に1年間通うことにした。

 

フランスの大学の学費は通常の課程はびっくりするほど安い(年間250ユーロ前後)けれど、Tさんの場合は社会人用講座だったので1500ユーロ(日本円で20万円前後)払ったそうだ。

 

というか、正確に言うと、Tさんは学費が高い・こんなに払っているのに担当教授が宿題添削をしっかりしてくれない、などと周りにも愚痴をこぼしていた。

 

Tさんはそれでもなんとか念願通り免状をもらったので、そのお祝いにとちょっとしたホームパーティーに招いてくれた。

 

で、その席で知ったことなんだが、Tさんが高い!こんなに払っているのに!と文句を言っていたその学費、なんとTさん自身が負担したのは50ユーロ(6000円…)で、残りの1450ユーロはハローワーク登録者用のフランス国家から補助金が出ていたそうな。

 

ちなみにTさんの奥さんはお医者さん(!)でTさんより稼ぎが多く、Tさん自身もパートで月15万円くらいのお給料がある。

 

それでも国家から補助金が出るとは、フランスはなんて有難い国。

 

でも、そういう環境に慣れてしまうと、補助金を貰うのが当たり前と思ってしまうどころか、自分で全部負担したかのごとく周りにも話してしまうようになる…。

 

日本人もフランスに長く住むとここまでフランス人化するんだ…と思いました。

 

環境とは怖いもんです。

 

(私も他人のことは言えない…かも 笑)。