フランス随一の名門高校Lycée Henri IV(アンリ4世高校)はムフタール通りのすぐ横にあります。

 

正門はこんな感じ。

 

 

 

建物全体。

 

 

フランスでは歴史の長い公立の学校のほとんどは、元はカトリック系の大聖堂や修道院だった建物が利用されています。

 

アンリ4世高校も元々は聖ジュヌビエーヴ修道院の建物でした。

 

フランスには高校受験というものはありません。

 

公式にはどの高校も”平等”なので、この高校の学区に住んでいる子供達は誰でも入学できるはず…なのですが…

 

アンリ4世高校とルイ・ル・グラン高校という名門公立高校はなぜかパリとヴェルサイユとクレティーユの中学生全てが成績表・内申書などを送って入学申し込みができて、優秀な生徒だけが入学できるシステムになっているようです。

 

公立の学校では授業数や教師一人あたりの授業数もフランス全国平等(ZEPと呼ばれる荒れた地域を除く)のはずなのに、この高校のグランゼコールと呼ばれるエリート校の合格率などが高いのは補習授業数なども多かったりするおかげらしいです (その予算はどこから出ているのだろう???)。

 

それにやっぱ環境って大事ですね。

 

この動画(高校の公式サイト)でも分かると思うけど、普通の公立高校とは建物と内装の品格が違いますもん。

 

こんな学校に通っていたら、思春期の子供達にさえ自然とエリート意識が生まれて、勉強しようっていう気が出ることは間違いないでしょう。

 

現フランス大統領マクロンもこの高校出身です。

 

彼はパリ出身ではありません。

 

マクロンの実家はアミアンというパリから車で2時間ちょっとの町の名家です。

 

マクロンは元々はアミアンの地元の高校に通っていたのですが、その高校の教師だったブリジットと恋に落ち、スキャンダルを遅れた両親がブリジットと息子を引き離すためにコネをつかってパリのアンリ4世高校に送り込んだというのは有名な話。

 

フランスの偉人達を祀るパンテオンはアンリ4世高校のすぐ後ろにあります。

 

このエリート校を卒業した生徒たちは大人になって大活躍してフランスに貢献して、年取って亡くなったらこの母校の近くに戻って永遠の眠りにつくってことかなぁ。

 

 

 

 

↓ 思春期の影響って大きいから、名門の中高で勉強することは名門大学で勉強することより人生への影響が大きいかもしれないと思うことがあります。でも勉強は何歳になっても続けることができるから諦めずに!

 

 

 

 

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