今日は書きたいことが他にもあるのですが、まずは大相撲千秋楽恒例のブログをUP
大相撲初場所は横綱照ノ富士が１３勝2敗で９回目の優勝に輝きました。
怪我が相次ぎ、昨年はほとんど休場。しかし、出場すればやはり横綱が優勝するという並々ならぬ強さがあります。
今場所も怪我が思わしくなく、ほとんど稽古が出来ていないとテレビの放送で聞きました。確かに初日に横綱の体を見た時に、体が弛んでる。張っていないなと感じましたので、あまり調子が良くないところに無理をして出場しているのかな？と心配していました。しかし、その心配は杞憂に…。前半戦こそ星を落としたものの、中日以降は若手の台頭も寄せ付けず、大の里の初挑戦など歯牙にもかけない取り組みで、圧巻でした
特に今日の霧島戦、優勝決定戦の琴ノ若戦は力強い取り口で横綱の貫禄でした。
優勝後のインタビューで『心だけは折れないように頑張って来た。』と答えていました。怪我で体が思うようにならなくても、心だけは折れないようにするというのは至難の技だな…と感じました。
体が充実していても、何かの弾みで心が折れることってあるのに、その心が折れたことによってガタガタっと勝負に影響することもあるでしょうが、体が悪い、その状態ででも心が折れないように…というのは、究極の精神力が必要になると思いました。
その極限状態で勝てるのがやはり横綱なのでしょうね。素晴らしい優勝でした。
今場所は関脇琴ノ若が大活躍今場所に限らず、昨年からずいぶん力をつけていつも優勝戦線に名前を連ねるようになってきました。
全く可愛げのない、気の強そうな面構え。立派な体貫禄十分です。かつての琴ノ若(お父様)に似た優男風な風情は全くなく、どちらかというとお祖父様、横綱琴櫻に似ている気がします。
今場所はあと1歩の所で惜しくも優勝を逃しましたが、３場所で33勝という大関昇進の規定を満たし、日本相撲協会は臨時の理事会招集を認めたと報道されていましたので、新大関琴ノ若の誕生もまもなくです。琴ノ若が幼少時代にお祖父様に琴櫻の四股名をねだったところ、『琴櫻は横綱の四股名だから、最低でも大関にならないとやれない。』と言われたとか。もしかしたら大関昇進と共に、霧島の様に改名があるかもしれません。
新しいスターの誕生だと思いました。
今場所、横綱を破った若元春は殊勲賞を獲得し、来場所は三役に復帰です。若元春こそ大関になれる器なのに…。時々の取りこぼしが非常に勿体無く感じました。弟、若隆影も幕下優勝したそうなので、来場所はまた関取として戻って来るでしょう。あっという間に番付を上げて、兄と共に大関取りに挑戦する予感がします。お兄ちゃんより多分若隆影の方が気が強い気がします。
今場所、特筆すべきは大の里。まだザンバラ髪の大の里は学生横綱でエリート今場所は敢闘賞も受賞しています。立派な体、知的で前向きな発言、若者とは思えない落ち着いた佇まいすでに大器の予感しかしません。今場所は途中まで優勝争いに食い込み、横綱、大関と対戦する機会がありました。
幕内上位陣に全く歯が立たなかったのですが、この経験がまた大の里を強くすると思います。また新たな楽しみが出来ました。
１年初めの初場所
充実した場所となりました。