今週は舞台ウィーク | Tarryもそういう感じはどう? in Toronto

Tarryもそういう感じはどう? in Toronto

トロントでの毎日の様子をご紹介

京都企業での社長秘書→ニューヨーカー→カナダ•トロントで国際結婚。
バレエ歴29年。リスが大好き

こんにちは昇天



カナダのバレエスクールでは6月が発表会シーズンなんですが、


(6月に発表会をして夏休み

9月の新学期からスタートというパターンが多い)


私がくるみ割り人形などでお世話になってるバレエアカデミーも今週末に発表会があり、

私も出演させてもらえることになりましたバレエ



今回の演目はコッペリアバレエ


主人公のスワニルダの婚約者のフランツが、

コッペリアという人形を本物の人間だと思ってうつつを抜かし、

みんなでコッペリウス(コッペリアの家主)の家に侵入し、

何だアレは人形だったのか、という喜劇です。


詳しくは↓




私はスワニルダの友人役と
結婚式のシーンで曙の踊りをします。

ちなみに結婚式では、

祝宴も本番となり「時」「曙」「祈り」「仕事」「結婚」「戦い」「平和」と踊りが続き、最後は登場人物全員によるギャロップによるフィナーレを迎える。

なんですが、
この組み合わせが何なのかはちょっとよく分かりません(バレエはあらすじも役柄もちょっとよく分からない事が多い)


が、私は曙(=dawn)を踊ります。



Jママに何を踊るのか聞かれた時に、

Dawnの踊りをすると言ったら、


「私の亡きお父さん(つまりJのお祖父さん)は、夜明けの景色が大好きで、日の出はRosy fingersと言ってたのを思い出す。日が昇るときに、バラ色の指が出てくるんだって言ってて、これはThe Odysseyという詩に出てくるらしいんだけど、美しいよねにっこり


と言っていて、


ほ〜曙というフリだけで、その話ができるなんて教養を感じる目と思い、


よく調べてみたところ、


そのThe Odyssey(オデュッセイア)というのは、古代ギリシャの英雄叙事詩で、オデュッセウスというギリシャの知将の帰還物語らしい。


その中で、夜明け(dawn)は20回以上も登場し、そのたびに詩は、バラ色の指の夜明け rosy fingered dawnという表現を繰り返しているようです目



日本でいうところの、

「私は曙の踊りをします」

と言ったら、


「春はあけぼの

やうやう白くなりゆく山木は少しあかりて

紫だちたる雲の細くたなびきたる


と言うし、

さぞかし美しい踊りなんだろうね!」


という感じの会話になるんでしょうか不安



夜明けは、どこの国でもどの時代でも美しいと表現されるものなので、

私もそんな美しさを表現できるように頑張りたいと思いますバレエ



音楽はけっこうゆっくりで、そんなに難しそうに見えないけど、

ちょっと長いし、テクニックも意外と多くて、初めて踊った時はApple Watchで心拍数が203と表示されて、死ぬかと思ったけど、

せっかく巡り会えた踊りなので、舞台で楽しめたらいいなにっこり


そしてディレクターには

「dawnなんだから、あなたが太陽を持ち上げるのよ真顔」 え、そっち驚き


と言われたので、エネルギッシュにバレエ


良い舞台になりますようにおすましペガサス