こんにちは
カナダのバレエスクールでは6月が発表会シーズンなんですが、
(6月に発表会をして夏休み
9月の新学期からスタートというパターンが多い)
私がくるみ割り人形などでお世話になってるバレエアカデミーも今週末に発表会があり、
私も出演させてもらえることになりました
今回の演目はコッペリア
主人公のスワニルダの婚約者のフランツが、
コッペリアという人形を本物の人間だと思ってうつつを抜かし、
みんなでコッペリウス(コッペリアの家主)の家に侵入し、
何だアレは人形だったのか、という喜劇です。
詳しくは↓
が、私は曙(=dawn)を踊ります。
Jママに何を踊るのか聞かれた時に、
Dawnの踊りをすると言ったら、
「私の亡きお父さん(つまりJのお祖父さん)は、夜明けの景色が大好きで、日の出はRosy fingersと言ってたのを思い出す。日が昇るときに、バラ色の指が出てくるんだって言ってて、これはThe Odysseyという詩に出てくるらしいんだけど、美しいよね」
と言っていて、
ほ〜!曙というフリだけで、その話ができるなんて教養を感じると思い、
よく調べてみたところ、
そのThe Odyssey(オデュッセイア)というのは、古代ギリシャの英雄叙事詩で、オデュッセウスというギリシャの知将の帰還物語らしい。
その中で、夜明け(dawn)は20回以上も登場し、そのたびに詩は、バラ色の指の夜明け rosy fingered dawnという表現を繰り返しているようです
日本でいうところの、
「私は曙の踊りをします」
と言ったら、
「春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山木は少しあかりて
紫だちたる雲の細くたなびきたる
と言うし、
さぞかし美しい踊りなんだろうね!」
という感じの会話になるんでしょうか
夜明けは、どこの国でもどの時代でも美しいと表現されるものなので、
私もそんな美しさを表現できるように頑張りたいと思います
音楽はけっこうゆっくりで、そんなに難しそうに見えないけど、
ちょっと長いし、テクニックも意外と多くて、初めて踊った時はApple Watchで心拍数が203と表示されて、死ぬかと思ったけど、
せっかく巡り会えた踊りなので、舞台で楽しめたらいいな
そしてディレクターには
「dawnなんだから、あなたが太陽を持ち上げるのよ」 え、そっち
と言われたので、エネルギッシュに
良い舞台になりますように