全ての苦しみやトラブル、
その問題はエゴから来ています。

全部エゴが起こしている。


こう言うと、世間一般のイメージで
自己中心的な人
エゴイスティックな人
身勝手な人
わがままな人
協調性のない人、

自分のそういう部分とか
そういう感情とか
それが原因だと勘違いしてしまう人がいますが
まったくそういうことではありません。


一般的なエゴの認識というのは
学術的にも全く間違えていて

心理学で規定されるエゴとも
大きく違ってしまいます。

ここで言うエゴというのは
自分自身、私という認識そのもの。

この世界を見て、
世界はこういうものだと思っている、
今ここでシャバアサナをしていると思っている
その私です。

ただ、その私というのは
いつも、実際のところ
身勝手でわがままでどうしようもない、
言うことを聞かない愚かな存在なので

世間のイメージが100 パーセント
間違っているかというとそうではないんですけど
自分に当てはめられなくなってしまうわけです。


つまり他人が
身勝手でわがままで愚かなことをしていると
「エゴの強い人だな」と思うけど

同時に自分がそれをやっているということは
認められないわけです。

ですから、そこを間違えないようにします。


自分も他人も
身勝手に見える人も犯罪者も王様も聖人も
みんなエゴがあるということです。

それが社会に一致しているかしていないか
自分の趣味趣向に合っているかいないかで

あの人はエゴイスティックだとか
協調性があるとかないとか
良いとか悪いとかと言っているに過ぎません。

自分をそのまま見られないというのが
私たちの大きな問題です。


エゴが強い人というのは
自分を顧みない人だというのは
すぐに分かると思います。

自分の間違いを認めないとか
自分を大きく見せたいとか。

でもそれだけではなくて

自分を小さく見せたい
自分はダメだダメだと言い続けている人も
ものすごくエゴが強いです。


ここを間違える人が多いです。

つまり
「私は自信がないんです」
「ひかえめなんです」と言っている人は
とてつもなく強いエゴを持っています。

これは一般に
理解されていないエゴの要素のひとつです。

自分の中にそういうものがある人は
「すごくエゴが強いんだな」というのを
認識してください。


ではそれがなぜエゴが強いのか。

「控えめにしているのに
なぜエゴが強いと言われなければならないんだ」

そう思う人も多いでしょう。

それは自分は力がないとか
控えめにしているとか
そういうものも全部幻想だからです。

自信がない。
それも幻想だからです。

実際には私たち一人ひとりには
みんな神様の力があります。
無限の可能性があります。

テレビでも
「人間の脳は何パーセントしか使っていない」
というのを見て
「あぁそうなんだ」と
みんな思っているはずです。

子どもを見て
「あなたは無限の可能性があるのよ。
子どもはいいわね」と思うわけです。

ではなぜ、子どもだった私たちには
その可能性が無くなるのでしょう?

たった数十年生きただけで
46 億年の地球が生み出したこの人という種が
なぜたった数十年で
可能性が無くなってしまうのでしょう?
あまりにも非科学的です。

そういう思い込みというのもエゴです。

自分が全部作っている。
ここに気づきましょう。


良いも悪いもなくて
自分が何か問題を認識しているなら
それはすべて自分が作り出した、
自分のエゴが作り出したものです。

だからこそ私たちは
自分自身が幸福になるために
世界をもっとよくするために
真実に近づくために
欲求は何でもいいです。

美味しいものが食べたいでもいいです。
幸せになりたいという高度なものではなくても
誰かに好かれたいとか嫌われたくないとか
何でもいいです。

誰もがもっているその想いを実現するためには
科学的に現実的に考えてみれば
自分のエゴが幻想を作っているから
この幻想を無くしていけばいいのだと。

その幻想を作り出すエゴ自体を削っていけばいいと
それに気づけます。

それをせずにどんな善行を
良いとされていることを行っても
どんなに一生懸命働いても
どんなにアサナを一生懸命やってみても

いま言ったような根本的な部分を無視し続けたら
願いは叶いません。

自分が本来叶える力をもっている
世界を好きに作り替えられる
その力を開花するために
邪魔をするのがエゴです。

私たちの人生は
そのエゴを無くすためにずっとあるのです。

人生のすべてのイベントは
そのエゴを壊すためにあるということです。

嫌なことや嫌な人はたくさんあります。

この人嫌だな
こんな出来事嫌だな
こんな世の中嫌だなと私も日々思っています。


だけれども同時に
「そう思っている自分が問題だな」と。


でも思ってしまうことは
止められないのでいいのです。
そのままでいいのです。

ですが、これが問題なので
この部分を変えていこうという意志をもって
日々一動作を行っていく。

そのつもりで
ここからの時間をやってみてください。

なんのためにひと息10 秒吐くのですか?
サンカルパがあります。
それを叶えたいからです。
その叶える先に
今言ったような根源的なものがあるのだと。

そこまで意識が通って
10 秒ひと息吐いていった時に
全く違う効果になりますから
そのつもりでやっていきましょう。



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