■質問者

息子が小学一年生になり反抗期で
物事全体に対して否定的です。

できるはずのことに対してもできないと言うし
できるかどうかわからないことに対しても
やろうとしない姿勢が多くあり
それにとても腹が立ちます。

私自身も子供のころ
人の目を意識しすぎていろんなことができませんでした。皆の反応が怖かった。

彼の生き方云々の前に
見ていて本当に嫌な気持ちになるから
もう少し前向きになってほしいのですが
どうしたらよいのかわかりません。



■多朗太

今の話は凄く良いヒントです。

今の親子の話はカルマの話です。
カルマというのは三種類あり
一つは今世のカルマ
もう一つが両親から受け継いでくる先祖のカルマ
もう一つが前世のカルマです。

『引っ込み思案』という、
それぞれが持っていたカルマが継承されて
集大成が彼にきています。

彼も『できない』という
何か嫌な経験があったのかもしれません。

できなかったところを
皆に見られて恥ずかしかったとか
できていないと言われたとか
その嫌な経験があるから、
できるけどやりたくないのかもしれません。

親が子供に、自分が成し遂げられなかったことを成し遂げさせようという気持ちが自然に湧いてくるのはサクセサード、日本語で言えば後継者であるからです。


魂的にもカルマ的にも、子供は後継者です。

後継者が、自分の成し遂げられなかったことを
達成してくれると、自分も成し遂げたことになり
気持ちがスッとすることで
そのカルマの多くは消えます。

ですから、そうしようとする衝動が湧いてきます。

子供に今まさにそれをしようとしていますが
悪いことではありません。
良いこととして、それをやろうとしています。

三世代かけて彼が解決してくれることがあるので
質問者さんは
それに腹を立てないようにしてください。


彼に何かを要求するときに
彼が100%できて、誰にも文句を言われない
彼だけの世界に整えていきます。

もっと彼よりに楽な方に質問者さんが
絶妙にコントロールする、
その作業を一生懸命にしていきます。

無理やり言い聞かせて
何度も衝突する必要はありません。

いろいろ話してみると、引っ込み思案になった現象の最初の体験が見えてきます。

カルマとはタイミングみたいなものです。

周りの人は何の悪気はないのですが
自分が勝手にそこで世界を作ってしまって
これは怖い、これは嫌だ、これは恥ずかしい、
不快なのでもうやらないと、勝手にすねている。

カルマとはそういうものです。


そこまで思い出してみると
自分の性格だと思っていたり
運命だと思っていたり
人のせいだと思っていたものが
本当は全然そんなことはないということがわかります。
ただのパズルの組み合わせというか
たまたまそんなタイミングだったんだなと、
その程度のものだと思えてきます。

それが認識できると、
早く解決するようになってくるので
そこを探してあげることが親の役目かもしれません。


彼をよく観察してください。

何か行動するときに
あるシチュエーションを極度に嫌がることがあったとき、きっとそれにつながる何かで過去に嫌な思いがあったかもしれません。

それは全然嫌なことではないという方向に
誘導してあげるのに、全力を費やしていきましょう。


アサナをやるときの感じでいいですよ。
周りを気にしないでゆっくり、
けれども確実に彼にアプローチしていきます。

時間と距離をうまくとります。

彼が達成することで昇華され、質問者さんの気持ちを整えてくれているものが必ずあります。

それがわかれば、腹を立てずに
好きになれるのではないかと思います。