奇跡というのは
私たちを楽しませるためにある
というのが一つ。
 
もう一つは
私たちの幻想を打ち砕くためにあります。
 
 
 
目の前でどんなにすごいことが起きていても
 
それを「奇跡」と認識しなければ
 
幻想を打ち砕く力にはならないわけです。
 
自分たちがいつまでも
その幻想に囚われたままになってしまう。

 
例えばいまの生活を
100年前の人に見せたら
もう奇跡しかないですよね。
 
庶民がみんな貴族のような生活をして
 
食うに困らず、喧嘩もせずに
仲良くやっているというこの状態。
 
 
 
でもその素晴らしさを感じて
 
それが奇跡だと認識をしないから
 
100年前の人の
凝り固まっていたその脳の状態と
いまの状態というのは
あまり変わらないということです。
 
 
 
ですから、
 
いま自分が体験して
 
認識して
 
体現しているという
 
そのすごいことを出来るだけ
「すごいんだ」と理解する
 
これは大切なことです。
 
人によってはそれを
“感謝する”という言い方にしていますけど
 
「ありがとう」
と言えばいい話ではなくて
 
“自分が幻想に囚われているものを
壊すために認識する“
 
という、この意識が大切です。
 
 
 
例えば
このスタジオに来てから
みなさんは
 
通常では起きえない、
奇跡と呼ばれる現象を
何度も体験していますよね。
 
聖人ではなく私たち自身が
 
私たち凡人が
奇跡を起こしているのです。
 
でも何度かそれを繰り返すと
また日常に溺れて
 
自分が成し遂げたことを忘れてしまう。
 
 
 
忘れないように
思い出しましょう。
 
定期的にでもいいので
 
自分が何をしてきたのか
を思い返して。
 
 
 
「いままでと違う何かを成し遂げたぞ」と。
 
 
 
それを成し遂げたということは
「過去の自分が囚われていた幻想を
一つ打ち砕いた」ということであり
 
「真実に近づいた」ということです。
 
 
 
そうやって一つ一つ
 
自分の持っている幻想
マーヤ
印象
嘘を破っていって
 
真実に近づいていきます。
 
変に謙虚なふりをしてみたり
 
先のことを考えすぎて
過去に行ったことを忘れてしまったりとか
 
そういうことではない
ということです。
 
 
 
着実に
 
自分が今までしてきたことと
これからすることも見てあげる。
 
 
 
これからも
ここからのクラスも
そのように取り組んでいきます。
 
一息入れるだけで
とんでもない変化が起きますよと。
 
「あぁ、すごいことだなぁ」と。
 
それを認識してください。