いつでも誰にでも実践できて、
即効果がある、究極のヨガがあります。
それはカルマヨーガです。

バガヴァッド・ギーターが
そのカルマヨーガについて示した
最も明確な書物ですが、その叙事詩の内容は
多くの場合、難解だと思われています。

アルジュナのように、
極限におけるカルマヨーガの実践は高度だとしても、日常を生きる私たちが理解し、
実践できることが、カルマヨーガの本質です。

以下にスワミ・ニランジャナンダ・サラスワティの
言葉を引用します。


"カルマヨーガとは、
行為のあり方を知覚する姿勢です。

仕事をしているときに幸福と喜びを感じていれば、
その精神状態はカルマヨーガです。

もしそこに、不幸と不満、怒りがあり、
「こんな卑しい仕事は私のやるべきことではない」
とあなたが言うのなら、
それはカルマヨーガの精神ではありません。

カルマヨーガはあなたの能力の現れであり、
あなたの心の取るべき姿勢とあり方のみを扱います。
あなたが、掃除をしていても、料理をしていても、
コンピュータを使っていても、
ビジネスでもお店でも、そこに喜びと幸福があり、
あなたのしていることと
あなたのしていることへの感情が
一体となっていれば、それはカルマヨーガです。

ですが、もしそこに
否定、拒絶、悲哀、苦痛があれば、
それはカルマヨーガではありません。

 カルマヨーガへの膨大な哲学や、
カルマやカルマヨーガへの知性的な分析は不要です。

それは極めて明確です。
カルマヨーガとは、楽しく人生に関わることです。

心が幸福であれば、あなたは幸福で、
感情も満たされています。
あなたは自分のしていることに幸せを感じ、
喜びに満ちた人生を過ごします。
あなたがその喜びを失い、落胆し、落ち込んだり、
心配すれば、それはカルマヨーガではありません。
その瞬間、あなたはカルマの影響の対象になります。

 カルマヨーガは大変な仕事ではありません。
それは喜びに満ちたあなたの人生への
相互作用の現れなのです。

2012年3月18日 
ムンゲール パドゥカダルシャンにて"



一見、難しそうですが、
だれにでも実践できることがわかると思います。

目の前の仕事にひたすらポジティブに
全力で取り組み、その結果に執着せず、継続する。

この上なくシンプルで、実践的です。
ネガティブな思考や感情に支配されそうなときは、
さらに仕事に取り組みます。
この仕事とは職業のことだけを示しているわけではありません。
目の前に常にある行為すべてです。
もちろん、いつでもこんなことができるほど
私たちは、訓練されていません。

従って、カルマヨーガそのものが心の訓練になり、
心の表れである行為となり、
行為の結果として環境が形成され、
その継続による人生が作られます。

実りを求めないことが、結果として
なりたい自分になっていくということを理解します。

カルマヨーガは、歴史上の人物や
高い業績を残した経営者や、偉大な政治家たちが、
訓練と実践を通して自然に身につけていることです。

彼らは誰よりもよく働き、よく気が付き、
仕事の内容に文句を言わず人のために生きています。

私たち一般人でも実践できる究極のヨガ、
カルマヨーガをぜひ実践してください。

Hari Om,

Sattwika