D君伝説 | 息子は名門校と呼ばれる学校に入ったけれど、ちょっと後悔している母のブログ

前回のブログに大変たくさんのいいねをありがとうございました。

(全然「いいね」という結末ではありませんでしたが・・・。)

 

前回のブログを書きながら、D君のことを考えていたら、いろいろ思い出しました。

D君ファン?の方、読んでいっていただければ。

 

 

D君とは誰ぞや?という方はこちらから↓

 

息子と娘の学校では学校参観日というのが定期的にあります。

私は息子と娘を見るために時々足を運ぶのですが、

自分の子供以上に気になってしまうのはやはりD君。

 

小学3年生頃のD君は、

学校参観日の保護者がたくさん来る日は

常に机に腰掛け、

椅子に足を置くスタイル

(つまり、授業中、常に後を向いている)

参観のために教室に入ってくる親御さんを指差し、

「○△ちゃんのお母さんだ!」

「□○君のお父さんでしょ?」

「あの人はだれのお母さんかな~。」

と、一人で親御さん当てクイズを楽しんでいました。

 

そして、一人クイズに飽きると

教室の端からみんなの机を巡り歩き、

みんなの筆箱から鉛筆を一本一本抜きとります。

 

で、教室一回りして、手元の鉛筆が30本ぐらいになったところで

また一回りして、みんなの筆箱に鉛筆を返していくのです。

 

この行動になんの意味があるかって?

 

多分、当時のD君に聞いてみてもわからないでしょう。

 

おそらく意味なんてないのです。

 

 

私がこの行動を見て驚いたのは

D君の謎の行動もそうですが、

それよりも、

鉛筆を取られた&返された子たち(クラスメイトほぼ全員)は

そのことに対して、何も言わないし、

D君のことを咎めたりもしません。

 

普通、小学3年生なら

「ちょっと、D!

なんで私の鉛筆勝手に取るのよ!」

とか

「D!授業中、ふらふらすんなよ!」

とか、言い出す子がいてもおかしくないと思うんですが、

 

誰も何も言いません。

先生も何もいいません。

 

そう、きっと

この状況はいつものことで

誰も何も思っていないのでしょう。

 

誰かが注意したり、咎めたりすると

そこで授業が中断してしまい、

結果的によくない、と

今までの経験で、

みんな分かっているのです。

 

かといってD君をいじめたり、

無視したりする風潮もなく

今の公立小ってすごいな、と私は感じました。

 

 みんな違って、それも個性!

(ぺこぱ風に)

 

 

 

小学5年だったか6年だったか覚えていませんが、

また学校参観があり、行ってみると

その日息子が受けていたのは生誕学?みたいな授業でした。

あれは理科なのか保健体育なのかホームルームだったのか

今となっては覚えてないんですが

生命誕生の話や、

僕たち私たちがどのように生まれてきたか、それに伴って命の大切さを考える、

みたいな授業でした。

この頃にはD君もだいぶ落ち着き、

静かに自分の椅子に腰かけて授業を聞くようになっていました。

 

 

 

 

そしてその「誕生学」の授業が進み、

みんなが調べたことを発表する時間になり、

「生命の誕生は奇跡的な確率で、私達が生まれた確率は宝くじに何千回も当たるほどすごいことであり…」

とか

「そもそも地球は隕石衝突で出来て…」

とか

「女性の卵子と男性の精子が受精するには…」

とか

「タコの交接は、生涯一度だけで終わり次第オスは力尽き命を閉じる…」

とか、

みんな、自分の目線で生命というテーマについて調べたことを

どんどん発表していました。

 

小学校高学年になると、いろんな視点で、

調べて発表できるようになるのね

みんなすごいわ!

 

なんて、ちょっとウルウルしながら授業を見てたんです。

 

すると、ほぼみんなの発表が終わった頃、

D君が

「先生!僕も言いたいことがあります!」

と席を立ったんです。

 

そして、いきなり前にでて発言を始めました。

 

D君「みんなの発表はわかる!

わかるけれど!

そうじゃないだろ!

俺が、俺が知りたいのはっ!

結局のところ、人間の男と女が!

どこで、なにを、どうやったら

赤ちゃんができるか、なんだよ!

それを知りたいんだよ!

先生、教えてくれよ!」

 

 

 

 

 

・・・・・。

 

シーン。

 

 

 

 

教室がどえらい雰囲気に!

 

 

 

生徒もみな面くらってましたが、

そもそも、参観日なので

保護者のお父さん、お母さんが、教室内に多数!

 

担任の先生も焦っている様子。

 

 

この状況、

どうする!?

どうなる!?

 

と、

 

 

 

そこに、

 

 

 

「キーン、コーン、カーン、コーン」

 

授業終わりのチャイムが!!

 

 

 

 

担任の先生が、

「はいはい、D、わかったから!

その話はまた今度な!

じゃーかいさーん!」

 

 

無事、授業終了!

 

 

 

 

このチャイムはD君以外のみんなには

 

本当に恵みのチャイムだったのでした。

 

 

 

ただ…

アホ子だけはこの先どうなるか、

一人ドキドキワクワクしていましたけれども!

ウフフ。

先生、すみません!!

 

 

 

 

↓オラ、めっちゃワクワクすっぞ〜!

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海外では、性教育用のアニメを未就学児に見せたり、

中学にもなると木の棒を使ってコ○ドームをつける練習をする国もあるようで、

日本の教育は遅れているんだ、なんていいますけど。

でも実際、こういう現場を体感してしまうと、

やはり、うーん、えーと…、なんて説明したらいいんだろーと

結構固まってしまいますよね。

そんな私はThe日本人。

他の保護者の方も顔が引き攣ってました。

 

 

でもD君!君の疑問は正しい!

それを知らなきゃ結局始まらないし!

D君、君が日本の性教育の最先端だ!