Jポップにおける節回しの少ない歌の増加。Winkの節回しは素晴らしい。 | タローザグランパ公式ブログ

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京都発のダンスポップシンガーソングライター、タローザグランパの公式ブログ。

巷でも耳にする話ですが、最近のJポップの歌は節回しが少ないですね。
正しくはコブシと言うとも聞きましたが、演歌っぽい響きがするのでここでは節回しと呼びます。
例えば、ミーーと音を伸ばすところを、レミーーとするような歌い方のことです。
昔のボイトレの本だと、日本人の歌は節回しが多すぎるから、洋楽を見習って真っ直ぐ歌いなさい、みたいな言葉が書かれていたこともあるのですが、最近は日本の方がむしろ真っ直ぐ歌う傾向にありますね。
真っ直ぐというのは、ピアノの鍵盤を弾くように、全くブレのない音程で歌う歌唱法。
オートチューンのブームも関係しているのかも知れませんが、節回しって、寂しさや切なさを伝える成分になっていることが多いので、残念な気がします。
僕の好きなWinkには、独特の節回しがあります。
例えば、カバー曲ですが「Mighty Mighty Love」のサビの「♪時代の真夜中を♪」の、「中を」の部分、移動ド読みで言うと「ラソファ」っていうシンプルなメロディーラインで、一見簡単に見えるのですが。
Winkはここに、独特の節回しを付けています。
特にラが若干フラット気味なのですが、それだけではなく、この曲を楽譜の通りに初めて歌った人には思いつかないような節回しです。
これがとにかく切なくて、胸にグッと来ます!
Winkの曲はSpotifyなどのストリーミングサイトでも聞けますので、ぜひチェックしてみて下さい〜。