腹痛に襲われた時 ほど自らの存在の虚無を感じることはないというのは既に僕の中で定説になっている。
たとえばの話をしよう。
朝、しこたま牛乳を飲む。これでもかというくらい飲む。数値に換算するなら1リットルくらい牛乳を飲む。寝起きのすきっ腹にダイレクトに牛乳を注入。(ラップ化希望)
するとどうだろう。十中八九、僕らの一日の始まりは惨劇の舞台と化す。トイレから漏れる嗚咽が聞こえてくるかのようである。いや、トイレのなかであればまだいい。トイレは、脱出への唯一の突破口である。トイレに入ればまだ明るい未来を夢見ることができる。
これが満員電車や満員バスであったらどうだろう。急行西武池袋行き、石神井公園駅を出発したばかり。突如として襲う腹痛。これはまずい。なにがまずいって、この電車は急行。しかも石神井公園を出たばかり。終点・池袋までノンストップ。危険というシグナルが脳で警告音を発する。
「これは、非常にMAZUI」
石神井公園から池袋までおよそ20分。ところが腹部は予断を許さない状況と見え、しきりに突き刺すような痺れと痛みが襲う。これは、年に数回あるかないかのカタストロフィー・・・!!発射へのカウントダウンは加速度的に進行中。リミットが0になればそこは阿鼻叫喚の地獄絵図。しかもここは密室空間。もはやそれは犯罪のレベルといっても過言ではない。
そんなとき、あなたなら、どうしますか?