ものすご〜〜く口の悪い
小学生の生徒がいました。


「テメエ」とか
「はぁ?死 ねよ」とか
「知らねーし」とか



様々な経緯がありここの塾に来たのですが…



言葉遣いが悪いから
他の小学生は
「言葉使いが悪すぎるよ」って
その子を諭す生徒や
「テメエこそバカだろう!」って
彼の挑発に乗る生徒がいたり…



そしてある日彼は
「チッ」って舌打ちを始めたのです。



私が何か言うたび
「チッ!面倒くせ〜な〜」
と言うから



「舌打ちは誰の真似してるの?」
って聞くと
「自分で考えた」
と言ってきたのです。



舌打ちする人の性格は
「人を見下す」
「自分が正しいと思っている」


だいたいこの二つだと思いがちですが
実は…


「自分の意見が言えない」
「言葉をうまく伝えられない」



こんな人も舌打ちをします。



高校生の男子の
「チッ!何だよ!」
って言う舌打ちは
だいたい語彙力(ごいりょく)のなさです(^^)
目上の人や親、先生に
どうやって相手に反論していいのか
わからないときは舌打ちします。


小さな子どもの舌打ちの多くは
協力してほしいのに
「助けてください」
と言えない生徒に多いです。


そして舌打ちをするのは
だいたい「自分より弱い者」です。


だから、私に対しての舌打ちは
自分より私が弱いと判断されたのだと思います(^^)



そんな事より彼の舌打ちの意味は、
私が彼に心を開いていなかったのです…


「目の前は自分の鏡」


今、私に起きているこの体験は、

私に何を気づかせているの?



彼は、私に助けて欲しいと言っているのに…
本当は、私も人に助けを求めているのに
強がって一人で全部やっている…
彼は私だ( ;  ; )


それなのに…
乱暴で、塾の備品を破壊し
生徒たちと喧嘩して
中、高校生を馬鹿にして…
そんな生徒に対し
私はいつもイライラして
声を荒げ
「いいかげんにしなさい!」
と喚(わめ)き散らし…



そんな時…
もうひとり
この状況を俯瞰してみている私がいて、


ああ…「私が彼に心を開いていないんだな」と思い( ;  ; )


そこから
「先生、うざっ!」
って言われながらも
「この問題はこうだよ」
と根気よく教え…



「字は綺麗に書こうよ」って言うと
「うっせーなー!」って言われ…
「ガン見すんなよ!」って言われ
殴る寸前になり…



それでも私が彼に対して
少しずつ少しずつ私の弱い所や
不恰好な姿や本音を話して
心を開いていくと…



「先生…ドラえもんのガムのシールいる?」
って言われ…


ドラえもんシールが3枚になりました(^^)


「3枚になったね」
って私が笑うと


「大人のくせにドラえもんかよ」
って言われ(^^)
それでも「どうもありがとう」
って言うと…彼の口から



「どういたしまして」



って綺麗な言葉を言ってくれました( ;  ; )
ここまでになるのに2年かかりました(^^)



正確に言うと、私が心を開くのに2年かかっていたわけです。


「先生だから」
「ちゃんとしなきゃ」
「先生の言う事を聞いて!」



なんて、権力を振りかざすエゴ丸出しの先生ではなく、「お願い、先生を助けて」ってお願いすると、「しょうがね〜な〜〜、それでも先生かよ」って笑いながら色々とやってくれます(^^)



本当の意味で「心を開く」って意味が
やっとわかった気がします。


子ども達に教えられる事ばかりです。
この仕事ってやっぱり面白い(^^)



マリコ先生でした
╰(*´︶`*)╯♡












不定期の朝9時に
ちょっとだけ元気になるお話を
お届けしています。
友だち追加
ID検索はこちら@vif0611a