昔、大宅壮一さん(ノンフィクション作家)がお孫さんにこんな実験をしたそうです。
朝、お孫さんに、自分のところに新聞を持ってきたら「ありがとうと言いなさい」と教えたのです。
最初は、新聞をおじいちゃんに届けて「ありがとう」と言っていたのですが、お孫さんはだんだん違和感を覚え「ありがとうを言う方はおじいちゃんの方じゃないかな?」と反発してきたらしいです。
そうやって、ひとつひとつの人間関係をはっきりさせる実験は成功したわけです。
人間は、どんな教え方をされても「それに対して反発する強力な免疫を生れながらに備えている」ようですが…
最近は、生徒の口から「個人情報保護法により私の友達の名前を先生に教えることは出来ません」とか、不思議な事を言う生徒がいます。
私達は小さい頃から「人間はみな平等」と教えられ「友達とは喧嘩しない」「みんな仲良く」が前面に出ているので、子ども達は、それに反発したら大人から「言うことを聞きなさい」と言われてしまいます。
一方大人は、子どもに反発されたくないから、「立派な大人」「キチンとする大人」「カッコいい大人」「真面目な大人」が前面に出ているので、だらしなくて、人と違うことを極力しません。
自分の弱みを誰にも相談できなくて、人のブログが羨ましくて、疲弊(ひへい)している大人が多いのです。
そんな大人の皆様へ
そもそも人間は
「他人は自分を理解してくれない」と言う覚悟の上に長い人生を送らなければならない←作家 曽野綾子さんの名言です。
生きていると誰もが「修羅場を経験」するものです。
会社倒産、交通事故、詐欺、殺人、大震災など大きなものから、ご近所トラブル、家庭内別居、夫婦げんか、ママ友、親子の確執などを含めると、「大小の修羅場」を経験しているのです。
それなのに表面ではニコニコし、ブログでは「キラキラ」しているのです。
人間ってものすご〜〜く弱いのです。弱い人って鎧(よろい)をたくさん装備して歩くのです。でも、その装備を批判してはいけません。自分の方がもっと凄い鎧(よろい)だったことに気づきましょう。
昨日は、東京都立高校入試合格発表の日で不合格のお母さんが塾に来ました。文句のひとつも言われる覚悟をしていたら「助けていただきありがとうございました」と頭を下げられました( ; ; )
不合格ですよ。
不合格ですよ。
不合格なんですよ( ; ; )
この言葉は「合格」したお母さんからはたくさん言われていますが、不合格のお母さんから言われたことは初めてでした。
その言葉を聞いた瞬間、自分が奢(おご)っていたところ、エゴも顔を出していたし、至らないところ、まだまだ未熟なところを反省し涙が溢れました( ; ; )
人間って…
願いが叶わなかったり、追い詰められると、暴言吐くし、殴るし…これがエスカレートすると殺人に発展していきます。
だけど、このお母さんは、「志望校合格」という願いが叶わなかったにもかかわらずお礼が言えるお母さんなのです( ; ; )
私達は、小さな修羅場、大きな修羅場を乗り越えることで「経験」がストッパーになり自分の行動を少しは抑えることが出来るのです。
今、「修羅場」の真っ最中なんですけど( ; ; )
どうすればいいんですか?って言っているあなた。
「希望」を持って下さい。
謝る
笑う
話す
離れる
逃げる
泣く
怒る
なんでもしてきたと思いますが…
この先は「希望」を持って行動してください(´∀`)
「将来幸せになれたらいいな」「ワンコが安心して暮らせたらいいな」「明日、晴れたらいいな」とか(´∀`)
パンドラの箱開けて最後に1枚だけ残った「希望」
「希望」は自分の味方なのです(´∀`)
私は、まだまだまだまだ未熟者です。だから、まずは自分を満たしてから皆様の悩みや不安の解消のお手伝いをしたいと、まずは自分の在り方を日々精進し、勉強しています。
近いうちに皆様にお会いしたいと思っています。
その時、きっと皆様にこう言います。
「助けてくれてありがとう」と…
人は、みんな罪を犯しているし、みんな正義じゃないし、みんな黒いところを持っているからこそ、反面教師という熟語があるのです。そんな人にもご縁があった人に感謝です。←私はまだ感謝できない人もいますけどね(´∀`)
雨の東京マラソン。
みんな生きてる。
では、また〜〜