また月明かりのもと ただひとり僕は宙を

舞う花びらを見上げております

 

君も好きだといってくれた宙を舞う花びら

を・・・

 

君が月明かりに照らされて綺麗ねと言って

いた花びらを・・・

 

風がそよぐ度に 僕はただひとり見上げて

おります

 

君が僕としたささやかな約束・・・

 

ひとりで夜桜は寂しいからこれからは

ずっと一緒に来ようね・・・

 

その君は今や月に戻ったかぐや姫・・・

 

僕のことは見えなくてもいいから・・・

 

君が好きだった花に やさしい

月明かりをそっとそそいでほしい・・・

 

僕のことは忘れていても構わないから・・・

 

君も好きだった宙を舞う花びらに

愛情という月明かりをそっと・・・

 

ただ月明かりをそそいでおいてさえいて

くれれば・・・

 

僕は花びらから透けて見える月明かり

だけで十分・・・

 

それだけで頭をあげて夜を切り開いて

いけるから・・・

 

Tarot