チャペルに集うたくさんの思い | ピアノはうたう*モモ音楽教室

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心を育て、自分を表現する喜びを知る
徳島 藍住町のピアノ教室[モモ音楽教室]のブログです。
楽しいレッスンの様子や、発表会のレポ、
講師の日常など~気ままに綴っています。
教室の雰囲気、カラー、大切にしていることを
感じていただけると思います❤

こんばんは

今日はとっても暖かい一日でした。
動くと暑かったぐらい
春がすぐそこまで来ているなーと感じました。

福島県相馬市のいちご直売所がオープンした、とニュースで見ました。

2年前のちょうど今ごろ、震災の一週間前に
山盛りの美味しいいちごを買った、あの直売所でした。

福島県相馬市、原町市は、私が10年間通い続けた場所。
仙台から、2時間近くかけて通っていました。
ブライダルプレイヤーのお仕事でお世話になっていました。

津波の被害を受け、あらゆるものが流されたところです。

あの、甘いいちごの味を思い出しました。
そして、穏やかだった、震災前の日々を思い返しています。

震災のことは、鮮明に思い出せるのです。
でも、震災前のことが、ものすごく遠い昔のように感じられる。
そのくらい、全てのことが変わってしまいました。

2013-02-28-22-51-56_deco.jpg
この写真は、先日、松茂のソライロチャペルで開催された
ヒーリングコンサートの時に撮影した写真。

ソライロチャペルに入って、
私の脳裏には懐かしいあの場所がよみがえりました。

相馬市、原町市、そして立入禁止区域の浪江市にも
このような会場がありました。

チャペルといっても、いわゆる挙式のための商業用チャペルです。
教会に似せたただの入れ物、とも言えます。

基本的に、日本人は雰囲気が作られていればいるほど喜びますし
それっぽい、ことを好む風潮がありますよね
節操のなさとも言えるでしょうけど
八百万の神を大切にし、受け入れる寛容さでもあるでしょうね

実際の日本のキリスト教教会は、欧米のそれと比べて
質素な作りで、小さくて貧しい所も多いんですけれど


ただの入れ物ではあるけれども、
多くの幸せが生まれる場所、多くの喜びが集う場所であること

それは確かです


幼い頃から教会に通い、オルガニストを長く勤めていた私にとって
教会は特別な場所。

ただ、挙式チャペルも私にとって、とても特別な場所でした

誰かの、人生における大切な一日を音楽で彩ることができる。
幸せな思い出作りのお手伝いが出来る。

今でも大好きな、本当に素敵なお仕事です。


浪江にある会場は、当然もう、再起不能です。
でも、相馬は、がんばっています。
信じられないかもしれませんが、
若い人も戻ってきていて、結婚式、今でも挙げています。

私も、震災後、何度も仕事で訪れました。

放射能のことがあるのに、バカだな、と言う人もいるでしょうね。


危険性をきちんと理解していない人もいると思います。
同時に、解っていても、日常を放り出せない人もいるのです。

徳島へ引っ越してきて、震災に対する認識の違いに
ショックを受けることが多々あります。
細々とでも、伝えていく役割があるのであれば、
責任を持って、発信したいとその度に思っています。

明日から3月です。
また、この月がやってきました。