体調を崩して毎日家ですることもなくウダウダしていた私。

薬を飲んで体調はだいぶ良くなったのですが、

休業して会社に迷惑をかけしまったという現実。この先仕事を続けられるだろうかという心配。

色んな気持ちが混ざって、毎日イライラしていました。


これじゃあいかんとは思うのですが、

体も心も言うことを聞いてくれず、心配そうな家族の顔を見ると、

余計プレッシャーを感じてしまい、ますます気持ちが沈んでいきました。


そんなある日、嫁と他愛のない話をしている最中に、

「そういえば、会社入った頃ってよく釣りにいってたわよねぇ」と言われました。


そうです。

昔の私は家でじっとしていられないタイプで、

暇さえあれば、どこかに出かけていたなぁと、ふと思い出しました。


小学生の頃は朝の3時に起きて、

のべ竿とミミズをもって毎日淀川でフナとブルーギルを釣ってましたし、

学生の頃も、社会人になってからも、チョコチョコとブラックバスを釣りにいってました。


「うーん、それじゃあひさしぶりにブラックバスでも釣ろうかなぁ」と、

広島の白竜湖、芦田湖に行くことにしました。




ひさしぶりの外出、ひさしぶりの車の運転。


夜明けが近いのに途中で道に迷ってイライラしたり、

現地について、ポッパーを投げてポコンといわせた後に

食ってくる魚を待ちながらドキドキしたり。


まだ暗い中、満天の星空。朝の時間帯特有の森の空気と雰囲気。

魚がヒットしてきたときに竿を通じて手に伝わる躍動感。

そして夜明けと共に力強く昇ってくる太陽。


もうずいぶんこんなことを感じる気持ちを忘れていました。

世の中にこんな楽しいことがあったのかと思いました。



その後、私は夢中になって毎日ブラックバスを釣りにでかけました。



そして・・・


(つづく)