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自由が丘の隠れ家ウォッカバーTAROのアートな独り言ブログ

自由が丘駅から徒歩5分!女性1人でも気軽に飲めるスタイリッシュなバーです

《今日から仲間に入れてやる》

翌日、太郎は牛乳パックを持って行き図工の時間を迎える。先生からのお題は牛乳パックを加工して乗り物を作ることだ。皆、思い思いに作り始める。太郎は何を作るのだろうか?

話を少し遡ってみる。太郎はこの頃、なぜ自分がイジメられるのか考え始めた。自分に何かしら原因があることも実感しつつある。答えを求め父に相談してみると父は「自分を信じて自信を持って登校しなさい」と言う。太郎はボンヤリと納得したが未だ要領を得なかった。

この頃、太郎は授業が終わるとよく図書室に行き本を読んだ。図書室は彼にとって学校で唯一落ち着く場所だ。ある日、昔のサムライのエピソードを読んで太郎はヒントを得た。

昔、昔、とある街を一人のサムライが歩いていた。その時、突然の雨で周りの人達は慌てて家屋の屋根の下に入り雨が止むのを待ったがサムライは雨の中を悠然と歩いている。誰かが「お侍さん、雨宿りしないんですか?」と訊ねるとサムライは一言「最初から濡れる覚悟だから何ともない事だ」と。

太郎は次の日からサムライの如く胸を張り堂々と学校に通った。今日もイジメられると思うからダメなんだ。最初からイジメられる覚悟を持てば楽だ。そう思うと変に楽しくなって来た。太郎は笑いながら教室に入り、さあ、煮るなり焼くなり勝手にしやがれ!と、ドMの悟りを開く。その日は誰もイジメなかった。いや、皆、引いていた。

話を戻そう。その日、図工の時間で太郎が作ったのは消防車だった。そのディテールは他を圧倒していた。出来た消防車に満足してるとそれを横から取り持ち上げる男子が、ガキ大将の高木だ。太郎は踏みつけられて破壊されると思ったが次の瞬間「お前、ブルドーザー作れるか?」と高木が言った。「え? う、うん」太郎は応えた。その日から自宅に帰るとおやつもそこそこに部屋で太郎はブルドーザーの製作に入った。太郎には密かな特技がある。幼少期は舶来品の積み木で遊び想像力を養い小学校からは粘土細工や紙細工を嗜み始める。彼は外で友達と野球をする事には興味が無く。部屋でじっくり物作りをするのが好きだったが時々、女の子達とのママゴトには付き合った。

数日後、出来上がったブルドーザーを学校に持って行き高木に渡した。模型店の息子の高木は手に取りじっくり観察した後、一言「太郎、お前を今日から仲間に入れてやる」と言った。太郎はまだ理解が出来ずしばらく黙ってたが、じんじわと実感が湧いてくると何故か泣き始めた。参謀格の谷も「宜しくな!」と声をかけた。初めて自分が認められた感動を噛み締めながら川崎の溝の口の街が好きになりつつある自分の心境の変化にほくそ笑んだ。

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つづく


ウォッカバー今夜から3日間限定のウォッカとザクロのカクテル【クラースナヤ】を是非🍷

ロシア語で赤いを意味するクラースナヤは美しいという別の意味もあります。例えばモスクワの赤の広場やロシア料理のボルシチが有名ですよね。

こちらのカクテルはウォッカバーオリジナル。太郎が個人で所蔵している。ルネ ラリックのアンティークグラスで美しい赤とともにお出し致します✨

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昨夜のバレンタインデーはチョコレート1つだけ頂きました(๑˃̵ᴗ˂̵)それも私の大好きな【ジャンポールエヴァン】嬉しいですね😊

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頂いたお客様が当夜がウォッカバーでディナーコースだったので最高のディナーをお作りさせて頂きました。メインは太郎特製【ロシア風煮込みハンバーグ マカロニグラタンとセロリのサラダを添えて】

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シャンパンと高級赤ワインも頂き私も至福のひと時を過ごさせて頂きました。本当にありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵)
《されど屈辱の日々》

「僕、もう一度お母さんのお腹の中にもどりたい」

半ば真顔で申し出る太郎に朝から思いやられると母は真顔で拒絶し鬱状態の息子を送り出す。小学校は目と鼻の先なので太郎がちゃんと正門を入るかどうか時々母は後ろからそっとついてきて見守る。

私が川崎市に引っ越してから通った【久本小学校】は南武線の武蔵溝の口と武蔵新城の間に位置し隣は高津高校でその裏に当時住んでたマンションがある。小学校の校舎は今でこそ立派な鉄筋の建物だが当時は木造の校舎だった。

当時、太郎にとって世界は全てセピア色に見えた。登校前の朝は特に鬱で足取りは水中の如く重かった。正門を入り木造の校舎を見ると明治か大正時代の写真に出てきそうな古い建物に大きく溜息をつく。この時期、太郎にとって学校は近くて遠い存在であった。

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太郎の受難は引っ越してから初めて登校した日から始まった。手編みのセーターと茶色い半ズボンの出で立ちランドセルを背負い意味もなくジャイアンツのキャップをかぶり教室に入る。初老の担任の横で紹介され席に着くと太ももの裏に激痛を感じ立ち上がった。

画鋲が刺さっている。周りの子たちは指差してゲラゲラ笑ってる。現在なら軽い傷害罪だが当時は軽いイタズラ程度で「ウンコ色のズボンはいてるぞ!」となじられ三角定規で突かれもした。

SNS全盛の現在はイジメも陰湿だと聴くが当時のイジメはあからさまでストレートだ。まして都会の学校から転校し気が弱そうな私は好機の対象だ。

太郎は次の日から名前入りの白いブリーフを二前重ねで履きその上から厚手のジーパンを履いて登校した。画鋲のダメージから少しでも身を守る策だが、座る前に椅子をチェックすれば済む事に気づかない。非情にもこの子は頭が悪かった。

クラスには高木というガキ大将がいた。身体が大きくイガグリ頭で切れ長の目をした模型店の息子だ。片割れにはいつも谷という浅黒で渋い銀縁メガネをかけた小料理屋の息子がいて彼が高木の参謀役を務めていた。クラスの男子はほぼ彼等の配下でこの二人は絶対的な存在だ。共学だが男子と女子はアラブ社会のように住み分けされ女子に気軽に話しかけてようものなら男子からなじられる。

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当時【仮面ライダー】が流行っていて私は彼等からほぼ毎日キックやチョップをお見舞いされた。掃除の時間はホウキで叩かれトドメは谷のエルボーと高木の16文キックだ。クラスの男子は静観するか一緒に私をイジメないと自分たちも叩かれる。私よりも身体が小さい子も果敢にキックをしてくるのには呆れた。

高木と谷の鉄拳制裁を見かねて時々 末永さんが止めに入る。クラスの女子のリーダー格で毎日ジーパンで来る背の赤い気丈な女子。実家は地元で旅館を経営している。さすがの高木と谷も女子には手を出せない。太郎は女子に守られている自分に恥ずかしさを感じた。

当時の太郎を取り巻く状況はマンガ【ドラえもん】そのものだ。高木がジャイアン、谷がスネ夫、私がのび太、しずかちゃんはいなかった。

イジメは半ば日常化していた。ある日太郎は仮病を使い学校を休む決意をする。決行日は週明けの月曜日。当日の朝、太郎は痛くもない右足が痛いと母に訴え学校を休むと言った。母はとりあえず今の状況を学校に連絡し近くの整形外科に太郎を連れてった。「どの足が痛いのかな?」と医師に問われ太郎は痛いハズの右足ではなく左足を指差した。

母はそれを見逃す人ではない。一応レントゲンを撮ったがどこにも異常ナシ。病院を出た太郎は母に「朝は右足だったけど今は左足が痛い。今日は休ませて。ね!」と懇願するも母は間髪入れずに太郎の頰をひっぱたき、「とっとと学校に行ってこい!バカ太郎!」と激しく怒鳴った。

ビビビビビ!電光石火のごとく太郎は猛スピードで学校に走り午後の授業から参加した。母に殴られたのは生まれて初めてだった太郎は放心状態で午後を迎えた。不思議とその日はイジメが無かった。

月日が経ち梅雨入りのある日、担任の先生が明日の図工の時間に牛乳の四角い紙パックで工作をするから各自持って来るようにと達しがあった。

太郎は帰宅すると牛乳パックの大を一気に飲み干し洗ってランドセルに忘れずに入れ就寝した。深夜、太郎は腹を下しトイレと部屋を何往復もした。冷たい牛乳がこたえたのだ。が、この牛乳パックが崖っぷち小学生のピンチをチャンスに変えるきっかけになる事にトイレで苦悶する太郎はまだ気付かない。




昨夜はウォッカバー創業以来ずっとご贔屓にして頂いている親愛なる御夫妻のお客様の暖かい御招待を頂きご近所のイタリア料理【Hℹ︎DA】さんで伝説の美食を堪能させて頂きました(๑˃̵ᴗ˂̵)

御主人は以前に飯倉の名店【キャンティ】で料理長を歴任された方で伝説の有名料理を更に洗練された美食に仕上げます(^-^)

前菜は往年のイタリアンの仕事が冴える王道のアンティパストが彩りサラダ🥗はドレッシングが絶品です!

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スパゲティは有名なバジリコ🍃
かつてバジルが手に入りにくい時代に日本の伝統野菜の大葉で代用したものですが現在もその伝統が受け継がれています✨塩梅が最高です。
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メインはやはり自慢のミラノ風仔牛のカツレツを薄くてクリスピーなカツは職人技が光ります😆余計な味は付けずにシンプルにレモン🍋をかけて✌️サイドのマッシュポテトが滑らかな名脇役。
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とても勉強させて頂きました!本当にありがとうございます!ご馳走さまでした😋