最近お世話になってるチンクエクラシコ大阪店で古いオーベルシーのご提案をいただいていて、約1ヶ月悩んだ末に購入致しました。

濃いネイビーのイミテーションブローグ。
つまりホールカットですね。
色味は少し緑がかった紺ですが、爪先,踵を重点的に黒を入れ、黒靴のように履こうと思います。


購入に踏み切ったのは、なんと言ってもこの絶妙なチゼルトウに惚れたから。
指先に少し空間があったのでいつものbontaで調整してもらい、プレメンテを施していただき、シワ入れをしていざ。

かっこいい。
外で履いたらこの色味。

少し緑がかった黒って感じですかね。

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さて。
実は購入前からある事に気付いて、気になってました。
このオーベルシー、約15年ほど前のキャリー品(当時の価格で買えました!ラッキー!)なんですが、同じフランスのシューブランドのベルルッティとそっくりなんですよね。
当時のベルルッティはオルガ女史がフロントにいた頃の全盛期。その美意識の高さによって、革新的なデザインのみならず素材選びや製品の作り込みまで素晴らしい靴作りをしてたんです。

実際、購入してみて、それを確信した次第。



まず、内側の処理がそっくり。カウンターライニングの縫い方、縫い代を削ってフラットにしてる処理、縫ってる場所、全敷きのインソール。
ほんとによく似ている。

そして極めつきは、ヒールのマーク。



オーベルシーは*、ベルルッティはBのマーク。
この位置に刻印を打つのも珍しいんですが、ベルルッティは通常ラインでB、タトウなどのエントリーラインは*だったんですよね。


と言うわけで、マッケイ(ベルルッティ)とグッドイヤーマッケイとの違いはありますが、こちらのオーベルシーのOEMは当時のベルルッティと同じく今は亡きステファノ・ビじゃなかろうかと思われます。


いずれにせよ、今は手に入らない素晴らしい靴。

今年もこんな感じで、靴を買い、ジャケットをビスポークし、ロータのスラックスをオーダーを入れるなどしてますが、ブログに認める暇がなく。
機会があればまとめて上げたいと思います。

あと、以前買ったもののエイジングも紹介したいですね。