数時間で数百人ずつ増加する感染者
ちょっと新型ウイルス関係の記事が多くなっていまして、今回は別のことを記事にしようかと思ったのですけれど、いろいろ目につく数値や予測が、なかなか深刻な雰囲気にもなっていますので、今一度、記事にさせていただきます。
何しろ、ここに来て感染者の増え方がすごいのです。2020年1月25日 Oka In Deep
英米の科学者たちが緊急論文で発表した新型コロナウイルスの「壊滅的な感染力」と「極度に悲観的な先行き予測」。そして日本は
tarooza☆シンクロニシテイ実践者@nichirin
英米の科学者たちが緊急論文で発表した新型コロナウイルスの「壊滅的な感染力」と「極度に悲観的な先行き予測」。そして日本は https://t.co/rvKKwrX7VW ◆1人が周囲の 1人に感染させる感染力「基本再生産数は 1.0… https://t.co/2WGJQycXwH
2020年01月26日 09:43
驚異的な基本再生産数(R 0 / 感染力)
論文には「基本再生産数(R 0 / アールノート)」という言葉が出てきまして、私はこれが何か知らなかったのですが、「再生産」とありますように、これは感染症に当てはめますと、
「一人の感染者が周囲の何人に感染させる感染力を持つか」
ということを示すようなものです。
たとえば、1人が周囲の 1人に感染させる感染力を持っているなら、「基本再生産数は 1.0 」ということになります。感染症の場合、この「 1 .0 」というのが、境目となる値であり、 当然の表現となりますが、基本再生産数が「 1 」以上だと流行する可能性があるということになるのだと理解しています。1人が 1人以上に感染をもたらす。
基本再生産数は、医学的には「R 0」という単語で記すようなのですけど、慣れない表記ですので、「基本再生産数」でいきますが、この数値は、それを発表する機関や、あるいは流行の時期などによって、いろいろと異なりますけれど、米ゼロヘッジによれば、スペインかぜ(1918年のインフルエンザのパンデミック)の初期が「 1.4 前後」(スペインかぜは後期に毒性が増しました)で、通常の季節性インフルエンザが「 0.9から 2.1 の間」というように表現されています。
つまり、季節性インフルエンザでは、感染力の強い時には「 1人が周囲の 2.1人に感染させる力を持つ」ということになりますが、このような感染力ですと、普通に計算しましても、どんどんと「倍になっていく」ということで、結局は大流行ということになっていくのだと思われます。
さて、この基本再生産数に関して、23日に、新型コロナウイルスに対しての「緊急事態の宣言」を見送った WHO ですが、その際に WHO は、
「基本再生産数は 1.4 - 2.5 」
という暫定的な推定値を発表していました。これも高い数値ですが、この際には、まだ「人から人へと感染する」という明確な証拠がないとしておりまして、緊急宣言を見送ったのは、そのためもあるようです。
しかし、その同じ日に発表された先ほどの英米の科学者たちによる論文では、主筆のジョナサン・M・リード博士は以下のように記しています。
このように、リード博士の研究チームは、基本再生産数を「 3.6 から 4.0 」と計算しているのです。
これは相当な感染力を意味しますが、それと共に、リード博士は、1月23日までの時点ですが、
「中国武漢で感染が特定された人の数は全体の 5.1%」
だという計算も示しています。
その日の時点で特定された患者数は、400人くらいでしたので、その時点で、その 20倍くらいの「潜在的な感染者がいる」と。つまり、その時点で 8000人くらいの感染者がいた計算になると述べているのだと思われます。
今日 1月25日に至っては、特定された患者数が 1300人なのですから、潜在的な感染者もまた大幅に増えている可能性もあります。
それでまあ、冒頭の「今後の感染者数の推移の予測」ということになるのですけれど、リード博士のチームは、もちろん武漢が最大の流行地であることは変わらないものの、その後、中国の他の地域で最大の流行となる可能性のある都市は、上海、北京、広州、重慶、成都などだと予測しています。
リード博士たちの予測では、それらの各都市の今後二週間( 2月4日まで)の感染者数は以下のようになっています。
・武漢 25万370人(予想最低値 16万4602人 / 予想最高値 35万1396 人)
・上海 915人(予想最低値 590人 / 予想最高値 1308人)
・北京 786人(予想最低値 507人 / 予想最高値 1124人 )
もちろん、このような数値が公に示されるということではなく、これは「潜在的な感染者数」のことです。
公式に数字として示される数は、これより大幅に少なくなると思われます。どんな感染症でもそうです。感染していても発症していない人や、症状の軽い人は医療機関等に行かないため、感染者全体の数は掴みようがないです。
そして、「 2月4日以降はどうなるのか」については、論文では予測されていませんので、書かれていません。
しかし、先ほど書きましたように、リード博士たちの計算の「基本再生数 3.6 -4.0 」という感染力は、感染者の 70%以上を制御し続けなければ、感染拡大を止められないということでもあり、武漢(人口 1100万人)よりさらに人口の多い上海( 2400万人)や北京( 2150万人)に拡大すると、どうなるのかなとは思います。
また、そのような街に拡大した場合、「そのような大都市の都市機能や経済活動が麻痺する」というのも、ただでさえ経済的に良い状態ではない中国には致命的になる可能性もあるのかもしれません。本来なら今の春節は、小売業や旅行業者の大稼ぎ時ですしね(中国は経済活動全体の 50%ほどが小売業なのだとか)。それが今、止まりつつあります。
以下の記事でもふれましたけれど、中国はいろいろと大変なときでもあります。
なお、中国以外の国や地域については、リード博士は以下のように書いています。
とのことで、少なくとも、今後 2週間の中で、日本でも感染が始まる可能性がそれなりに高いかもしれないのです。
また、厄介なのが、どんな感染症にもあることですが、「感染しても症状の出ない場合があることが判明した」ことです。
共同通信 2020/1/25
新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、発症した家族からとみられる無症状感染者が見つかったと中国のチームが英医学誌ランセットに24日発表した。自覚のないまま多くの人に接触し、感染を広げる恐れがある。
見つかったのは中国・深セン市。7人一家のうち6人が昨年末に武漢市へ旅行し、2人は肺炎で入院中の親戚を見舞った。帰宅後、武漢に行かなかった1人を含む5人が相次いで肺炎を発症した。
無症状だった残る2人のうち1人は、検査で肺の異常が見つかり、ウイルス感染も確認された。
この報道は、別の側面から、注意深く読んでいただきたいのですが、
> 肺炎で入院中の親戚を見舞った
のは「 2人」だけなんですね。
つまり、武漢に行った 6人のうち、直接、肺炎の患者と接触したのは 2人で、それなのに、深センに帰宅後、「武漢に行かなかった人も含めて、一家 7人中 6人が感染した」というように読めるのです(5人が発症、1人が無発症)。
基本再生数 3.6 - 4.0 おそるべし。
この感じですと、武漢にも、あるいは、他の多くの地域にも「感染したまま発症していない人たち」はずいぶんといることが確定的で、発症していないのなら、発見や隔離ができるわけもないです。
もちろん、まだ感染拡大は初期段階であり、リード博士も、
と記しています ので、今後急速に感染力に変化が出ることもあり得るのかもしれません。
ただ、今日の時点ですでに、「一日数百人単位で確定患者が増え続けている」という状況になっているわけで、このような感染力を考えますと、日本に住む日本人に感染するのも時間の問題・・・というか、「それがすでに起きている可能性」を考えるほうが妥当な気がいたします。
武漢で初めて、未知の肺炎が報告されたのが、昨年 12月の終わりの頃でした。
それから約1ヶ月で現在の状況になっていますので、武漢以外の地域も、今後1ヶ月後などにどのようなことになっているかが焦点ということになるのでしょうか。
何らかの要因によって、すみやかに今の伝染が終息するというようなことがあればいいですけれど、そう思える要素があるのかどうなのか。
なお、致死率に関しては、1月24日の時点では、感染者が 1000人を超えた時点で、死亡者数は 41人でしたので、暫定的には 4%程度となっています。これを先ほどの 2月4日などの、近い将来の感染者数予測と照らし合わせますと、かなり厳しい事態も予想されます。
ただ、やはり先ほど書きましたように、「潜在的な感染者がどれだけいるかよくわからない」現状ですので、致死率などが正確に計算されるのは、全体の感染流行が終息した後になるのでしょうね。
いずれにしましても、中国以外の国や地域に関しては、今後1ヵ月ほど推移を見守るしかないのでしょう。
全文➡ https://indeep.jp/2019-ncov-r-0-could-be-destructive/
>現在は、まだアウトブレイクの初期段階にあり、その規模と伝播に関する重要な疫学的情報の多くに不確実性があるため、確実なことは言えない。
上念 司@smith796000·1時間
やっぱりそうか。肝心の致死率のデータまで改竄されてたらシャレにならんね。
中国の新型肺炎「感染者数を過少申告」の疑い、英機関調査
上念 司@smith796000
やっぱりそうか。肝心の致死率のデータまで改竄されてたらシャレにならんね。 中国の新型肺炎「感染者数を過少申告」の疑い、英機関調査 https://t.co/SqddaqybR3
2020年01月26日 09:56
◆大脱出
山田宏 自民党参議院議員@yamazogaikuzo·1時間
わが国も速やかに邦人救出に向かうよう官邸に要請してます。
山田宏 自民党参議院議員@yamazogaikuzo
わが国も速やかに邦人救出に向かうよう官邸に要請してます。 https://t.co/iRsg1tSxSk
2020年01月26日 10:36
門田隆将@KadotaRyusho·56分
1985年のイランからの邦人脱出をトルコ航空に頼った日本。これを嘆いた当時の安倍晋太郎外相の強い意向で、日本にもやっと政府専用機ができた。息子の安倍首相よ。今これを使わずして「いつ」使うのか。武漢で助けを待つ邦人を見捨てるのか。国民の命を守るという“国家の基本”を閣僚全員で学び直せ。
門田隆将@KadotaRyusho
1985年のイランからの邦人脱出をトルコ航空に頼った日本。これを嘆いた当時の安倍晋太郎外相の強い意向で、日本にもやっと政府専用機ができた。息子の安倍首相よ。今これを使わずして「いつ」使うのか。武漢で助けを待つ邦人を見捨てるのか。国… https://t.co/jdOR5Ib5gB
2020年01月26日 11:09
自由亚洲电台@RFA_Chinese
【武汉各大医院继续逼爆】
google翻訳
[武漢の主要病院はバーストが続いている]・・(病院の外まで患者が長蛇の列です)
自由亚洲电台@RFA_Chinese
【武汉各大医院继续逼爆】 https://t.co/kx7G8xI3AZ
2020年01月26日 12:06