テーマを☆不思議な話から「小品」に変更して再掲載しました。
*舞台劇の[小品]風であり、登場人物の語りや背景、時期は混ざっています。
遠い親戚の事で不動産屋さんが訪ねて来ました。
アパートを貸した先の部屋でお婆さんの幽霊が出ると・・
床下に骨壺が放置されていた。
調べると、お婆さんの養子が棄てたようです。
迷惑なのでと、引き取りを求められた。
何がしかの迷惑料を大家に支払い、親戚筋の墓に納骨しました。
養子の行方は分からなかったが、後年、見かけた知り合いから教えられた。
関わりたくないのでそのままにしています。
祖父の話では・・
戦争未亡人の老婆に育てられた息子は、混乱した戦後教育で戦死した義父を非難していた。
私には、それが骨身にしみて理解できる。
出征当時、夫から血の繋がらない舅・姑の親と、血の繋がらない息子を託された方です。
舅姑を看取ったのも未亡人。
だが、息子に邪険な扱いされて、苦労していたと祖父から聞いています。
その寄り付かなかった養子の息子が自宅を売り、アパートに置いて消えた。
亡くなってからその部屋に住んだ方が、何人か亡霊を目撃して引っ越してしまう。
部屋の片隅に、ちょこんと座っている老婆だったそうです。
生涯実子を持てなかった女性、気丈な方でしたが・・・。
大家さんは、あまりおかしいので、床下まで見たら骨壺があった。
すぐにお婆さんの遺骨と分かったそうです。
細い骨でした。
親切な不動産屋さんが、戸籍から当家に辿られたそうです。
今の人なら放置した件でしょう。
合掌
陸軍 エンディングテーマ 歌詞
ryoi ryo
2015/02/21
・・過去の辛抱強い大人を思い出すと、哀しい気持ちになります。