■■■[小品] 危険な香り「桃色吐息」 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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☆BLOGの話題は、精神世界とリアルな現実世界の話題です。
巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。

*舞台劇の[小品]風であり、登場人物の語りや背景、時期は混ざっています。

 

さて・・
取引先の接待で元米軍基地のあった街に連れられて行った時のお話し。
こじんまりしたバーに入ると昔の同僚女性が店のママでした。
背の高い方で、笑顔で迎えられた。

気づかない振りで黙っていた。

その女性は、私が配属された設計課に所属する現場事務員でした。
毎朝、笑顔で淡々とお茶と灰皿を出してくれる。(その当時、自分たちの大型ドラフター横のデスクで吸っていた。喫煙所ができるのはずっと後の話し)
いつからか、無表情で感情を表に出さなくなったのが気になるところであった。
私だけ煙草は吸わないのでお茶だけ。

酔ってテンションが高くなったママが爆弾発言。
「上司と不倫してた娘、自棄になって、みんなと寝たのよ~ね。貴方とだけ何もなかったわねぇ・・フフ」
・・自虐です。勤めている妻に浮気された旦那さんと弁護士が、会社に乗り込んで来たと噂になりました。ケジメはなされる時代です、上司は地方に飛ばされ女性は退職。

男性に甘く、女性に不利な時代でした。


大きなメーカーだったので、退出する時間には駅まで延々と人が続いた。
その女性と並んで他愛もない話もした、笑顔でね。

ある残業で遅くなった日、その事務員の女性が、横道から出てくるのが見えた。
声を掛けようとしたら、サッとまた戻ったのか見えなくなった???
その裏は「連れ込みホテル」があると思い出した。
気まずいので避けられたと思ったのです。

あの事から女性の笑顔が消えた。


店を出る時・・
酔っているのでしょうか、自宅の電話番号が書かれたメモをソッと渡された。

吐息に危険な香りがしたので、後で捨てました。
比喩でなく、文字通り女性の「桃色吐息」です。誤解されないように隠している嗅ぎ分け能力です。「君子危うきに近づかず」w

 

 


高橋真梨子 MARIKO TAKAHASHI 桃色吐息 YouTube

https://youtu.be/sYKbHSqWg-I

aki yochi

2016/11/14 に公開