■■猫を返して | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

☆BLOGの話題は、精神世界とリアルな現実世界の話題です。
巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。

巡礼の旅をしています。
ご朱印帳の最後のページが埋まった時のことです。
老妻と、小さな漁港にある県道沿いの魚料理店に入ると、高齢な女性が一人で切り盛りしていました。



奥の座敷には、若い白人女性と中年の男性が座っています。
猫になにやら話しかけていて、穏やかな雰囲気の場になっていました。
珍しい昔ながらの三毛猫です。
昔の漁師の家では、多く見られた猫だそうです。

そこにまた、若い男女が入って来ました。
猫がそちらへ偵察です。にぎやかなのが好きなようです。
ケバイ感じの女性が猫を抱えてあやし始めると、客を見通せる調理場から注文を聞きにきました。
私たちは、長い間待たされていたのです。

猫はプイっとその男女から離れると、若い外人娘に駆け寄りました。
猫に名残惜しげなハグをして、出て行きました。その娘はおつりは受け取りませんでした。

老妻が猫を撫でると、おとなしく触らせてくれます。
なんとなく老婆の気配に怪訝な私の顔を察したのかもしれません。
問わず語りの話に、驚きました。
「この仔のお兄ちゃんが、持ってかれた。知らない間に。」

ペットショップでは、あまり昔風の三毛猫は見かけません。今は人気だそうです。
もの珍しく、人なっこいので黙って連れて行ってしまったようです。
老婆は怒っていますが、ペットフードなど知らない猫なので心配していました。
客を警戒していたのです。

正面から私を見るとハッとして・・
座敷を降りるとき、履物を揃えてくれました。