ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロ 「わたしを離さないで」「日の名残り」「文学白熱教室」 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

☆BLOGの話題は、精神世界とリアルな現実世界の話題です。
巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。

老生は読書人ではないので、普通の読書量です。
青春前期から青年期には小説を貪り読みましたが、ある時期からドキメンタリー本に移行しました。フィクションに物足りなくなったのです。大人になる普通のコースです。

 

しかし、小説題材の映画なら、虚構が前提なので楽しめる・・
有料の動画で下記の両作品を鑑賞しました。

 

「わたしを離さないで」・・

クローン人間には魂が無いとの結論に、読者への隠喩(メタファー)が放り投げられた。人間は?・・w

わたしを離さないで - 予告編

https://youtu.be/OTQq2Cgusgo 2013/10/30 に公開

 カズオ・イシグロのベストセラー小説を奇跡の映画化! 劇場ロングランヒットを記録した、あまりにも儚く切ない衝撃作! 命を"提供"するために、彼らは生まれた――

 

外界から隔絶した寄宿学校ヘールシャムは、他人に臓器を"提供"するために生まれてきた〈特別な存在〉を育てる施設。キャシー、ルース、トミーは、そこで小さい頃から一緒に過ごしてきた。しかしルースとトミーが恋仲になったことから、トミーに想いを寄せていたキャシーは二人のもとを離れ、3人の絆は壊れてしまう。やがて、彼らに逃れようのない過酷な運命が近づく。ルースの"提供"が始まる頃、3人は思わぬ再会を果たすが......

 

日の名残り(字幕)

https://youtu.be/T6DvhtwhmEU 2013/05/03 に公開

 1958年。ダーリントン邸の老執事スティーブンスのもとに、以前共に屋敷で働いていた女性ミス・ケントンから一通の手紙が届く。懐かしさに駆られる彼の胸に20年前の思い出が蘇る。

当時、主人に対して常に忠実なスティーブンスと勝気なケントンは仕事上の対立を繰り返していた。二人には互いへの思慕の情が少しずつ芽生えていたが、仕事を最優先するスティーブンスがそれに気づくはずもなかった。そんな中、ケントンに結婚話が持ち上がる。それを知ったスティーブンスは激しく動揺するが・・・。

 

・・老獪なアンソニーホプキンス主演・監督の作品です。好きな俳優の一人です。

 

白熱教室 カズオ・イシグロ 文学完全版
https://youtu.be/VMDQGDmbqF8

2017/10/05 に公開 *1:13;29あります。

公開コメント
Rui. H
後半がとくに見物です。隠喩ってすごい。

ichigo club
動画アップありがとうございます!人柄や考え方がすごくよく分かりました☆

みちよ 山部
本日TVで再放送されて、より詳しくわかりました。

 

【参考】

----------------------------------------------------------------------

隠喩(メタファー)
メタファー(希: μεταφορά, metaphorá、羅: metaphorá、独: Metapher、英: metaphor)は、隠喩(いんゆ)、暗喩(あんゆ)ともいい、伝統的には修辞技法のひとつとされ、比喩の一種でありながら、比喩であることを明示する形式ではないものを指す。

メタファーは、言語においては、物事のある側面を より具体的なイメージを喚起する言葉で置き換え簡潔に表現する機能をもつ。わざわざ比喩であることを示す語や形式を用いている直喩よりも洗練されたものと見なされている。
メタファーにもいくつかタイプがあるが、比較的分かりやすい例としては「人生はドラマだ」のような形式をとるものがある。
メタファーは日常的に頻繁に用いられているもの、話している本人も気づかずに用いているものから、詩作などにおいて創造される新奇なものまで、様々なレベルにわたって存在している。
また、メタファーが用いられるのは、いわゆる"言語"(言葉)に限らない。絵画、映画などの視覚の領域でも起きる。
メタファーは人間の類推能力の応用とされることもあり、さらに認知言語学の一部の立場では、人間の根本的な認知方式のひとつと見なされている(概念メタファー)。メタファーは、単に言語の問題にとどまるというよりも、もっと根源的で、空間の中に身体を持って生きている人間が世界を把握しようとする時に避けることのできないカテゴリー把握の作用・原理なのだと考えられるようになってきているのである。wikipedia

--------------------------------------------------------------------------
 

 

http://amzn.to/2xt3IXF

 

忘れられた巨人

内容紹介

『わたしを離さないで』から十年。待望の最新長篇!
アクセルとベアトリスの老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士……さまざまな人々に出会いながら、雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは――。
失われた記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描く、ブッカー賞作家の傑作長篇。

内容(「BOOK」データベースより)

アクセルとベアトリスの老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士…さまざまな人々に出会いながら雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは―。失われた記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描くブッカー賞作家の傑作。

著者について

1954年11月8日長崎生まれ。1960年、五歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。一時はミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。その後、『充たされざる者』(1995)、『わたしたちが孤児だったころ』(2000)、『わたしを離さないで』(2005)、短篇集『夜想曲集』(2009)(以上、すべてハヤカワepi文庫)を発表。2015年に発表した本作は第七長篇にあたる。これまでの作品とは大きく異なる時代設定で話題を呼び、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーに発売直後からランクインしたほか、英《ガーディアン》紙や《タイムズ》紙で絶賛された。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

イシグロ,カズオ
1954年11月8日長崎生まれ。1960年、五歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。一時はミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

http://amzn.to/2xt3IXF