[東京 10日 ロイター] - 日本政府がフィリピン軍に対し、自衛隊のヘリコプター部品と、中古の航空機を今年度中に無償で引き渡す調整に入った。自衛隊の中古装備を外国軍に無償供与する初の案件になる見通し。中国がフィリピン軍に武器を供与するなどし、影響力を強めつつあることをけん制したい考え。 日本とフィリピンの複数の関係者が明らかにした。

陸上自衛隊の多用途ヘリ「UH-1」の部品およそ4万点を、災害救助などで同機を使用しているフィリピン軍に供与する。陸自はH型とJ型の2種類のUH-1を運用。このうち1973年度に配備が始まったH型は2012年度にすべて退役しており、補修用部品が使われないまま残っている。日本はこれを活用する考えで、さらにヘリの保守支援なども提供できないか検討している。
以下略(ロイター)