”【ロシア情勢】安保協力は日露関係の信頼構築を助ける:プーチン大統領”◆日露のアプローチ | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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◆日露のアプローチに大きな差がある
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日    領土・経済協力(一括)⇒                           平和条約
露    経済協力(四島)⇒信頼醸成⇒領土問題⇒  平和条約

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◆プーチン大統領と会見、4島交渉「別の問題」
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161213-OYT1T50110.html
2016年12月13日 23時14分


 【モスクワ=花田吉雄】ロシアのプーチン大統領は15日からの日本訪問を前に、モスクワのクレムリン(大統領府)で読売新聞、日本テレビとのインタビューに応じた。

 

 日露間の懸案である北方領土問題について、プーチン氏は国後、択捉、歯舞、色丹の4島の帰属問題を交渉の対象とする日本の立場について、「日ソ共同宣言」(1956年)の「枠を超える」と述べた。安倍首相は経済協力をテコに交渉の前進を目指すが日露の立場は隔たったままだ。

 

 プーチン氏は大統領府の「代表の間」で約1時間20分、読売新聞東京本社の溝口烈・編集局長と日本テレビ放送網の粕谷賢之・解説委員長の質問に答えた。

 

 安倍首相と15、16日に会談するプーチン氏は「チャンスはある。パートナー(日本)の柔軟性にかかっている」と述べ、平和条約の締結とその前提となる領土問題では日本側の譲歩が必要との考えを示した。

 

 「共同宣言」は平和条約締結後に歯舞、色丹の2島を「引き渡す」と明記する。

 

 日本はこの2島に国後、択捉を加えた4島の帰属問題を解決し、平和条約を締結するとの立場だ。

 

 プーチン氏は、4島の帰属問題の提起は「共同宣言の枠を超えている。全く別の話で別の問題提起だ」と述べ、受け入れられないとの考えを強調した。

 

 プーチン氏は安倍首相が提案した医療や極東開発など「8項目の経済協力プラン」については、平和条約を締結する「条件ではなく必要な雰囲気作り」との認識を示した。同プランで経済協力が拡大しても平和条約交渉の進展と直結するものではないとの見解を示したといえる。

 

 プーチン氏は平和条約を締結する「条件」として日本に対し、北方領土で「共同経済活動」を行うよう求める考えを示した。ただしあくまでもロシアの主権のもとで認めると主張した。

 

 プーチン氏はウクライナ情勢を巡り日本がロシアに経済制裁を続けていることについて、「制裁を受けたまま、どうやって経済関係をより高いレベルに発展させるのか」と述べ批判した。

 

 安倍首相については「非常に信頼できるパートナー」と高く評価した。

 

 インタビューは7日深夜から8日未明に行った。ロシア語での発言を和訳し、精査を重ねた。

 

【関連】

プーチン露大統領インタビューの全文<1> 

――今年は1956年の日ソ共同宣言、60周年の記念の年になる。この歴史の節目で日本国民は非常に大きな期待をしているが。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161214-OYT1T50005.html

 

プーチン露大統領インタビューの全文<2>

――1956年の共同宣言から60年たった。プーチン大統領の国内的な政治基盤は非常に強固だ。80%以上の人の支持を集めている。安倍首相も、強い政権基盤を持っている。私たちの世論調査でも、50%を超える人の支持を得ている。日本国民の側の理解だが、世論調査を見ると、かつては4島一括返還でないといけないという声が大きかったが、最近では2島先行返還でもいいという人の声も大きくなってきた。今はまさに三つの要素がそろったジャストタイミングだと思う。大統領は、これだけの条件が揃いながらも、前に進むことが困難な状況だという認識なのか。

 

――日本は、G7の一員だ。その中で、安倍首相はプーチン大統領との話し合いを進めようと懸命にいろいろなことを考えている。その一つとして、大統領が述べた自由往来がある。今まで島民とその家族に限られていたところを経済人や観光客に広げて、4島での自由往来をしていく。さらに、それを進めれば、共同経済活動になる。それがこの平和条約締結の解決に繋がる道ではないかと我々は考えているが。

 

――北方領土の問題はロシアから見ても、唯一残された国境線の問題だと認識している。2004年には、中国との間で4300キロ・メートルにわたる国境の画定をすでに終えている。

 

――しかし、私たちが認識する限り、相当レベルの首脳同士の会話があり、その過程では、新しいアプローチという言葉も出てきたと認識している。日本の首相が言った言葉かもしれないが、双方の間で新しいアプーロチを模索しようという形で、話し合いの前進があるのではないかと想像していた。今、大統領の話を聞く限り、実質的な前進がまだ得られていないというのが印象だ。

 

・・プーチン大統領は、質問に無い「国際安全保障問題」を語りだした。↓
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国際安全保障の分野での協力についても、話すことができるし、話さなければならない。それも、極東地域だけのことではない。大量破壊兵器の拡散による危険の増大に、我々は不安を感じないだろうか。例えば、ミサイル技術が例に挙げられる。それは、世界にも、地域にも一定の脅威をもたらしている。露日両国には、両国の利害に関する明らかな共通項がある。

 

もし、露日両国がこれらすべての分野で協力すれば、安倍首相が述べている信頼のための条件を作り出すことができる。その条件というのは、平和条約の締結に向け、さらに一歩前進するためのものだ。最初に、この部分を突破しなければならない。その後で、平和条約を締結する条件について合意する必要がある。いずれも、簡単な課題ではないが達成は可能だ。これらの目的は達成できるし、課題は解決できる。

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 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161214-OYT1T50007.html


プーチン露大統領インタビューの全文<3>

――大統領はこの8項目の経済協力プランについて、平和条約締結のための唯一の正しい道だと述べた。この8項目の経済協力プランは今、その平和条約締結の条件としては、最も重要だと考えているのか。

 

――大統領は(北方領土での)総合的な政策のパッケージに先ほど言及した。共同経済活動という選択肢があるのだろう。この共同経済活動については、どういうイメージを持っているか。北方4島全てでという考え方もある。あるいは、4島の中の一部の地域をいわば経済特区として、それでそこで共同経済活動をして行くというような選択肢もあるんだろうが、大統領の中ではどういうイメージでこの活動を捉えているか。
 

――ロシアの法律の下でなのか、日本の法の下でなのか、第3の機関を作って、その法の下でなのか。そのあたりの考えは。

 

――経済協力で日本にも利益があるが、一定の努力をして、もう一つ領土を動かしたい。動かしてほしいと希望を持っている国民が多い。大統領自身は、56年の宣言が唯一双方で批准した法的文書だと再三強調している。一方、条約締結後に歯舞と色丹の2島を引き渡すと明記されている。引き渡すことの定義については、主権を渡すことではないと。そう書いていないと。信頼醸成が効果を上げた場合、この2島の引き渡しはどういう形になるのか。
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161214-OYT1T50008.html


プーチン露大統領インタビューの全文<4>

――年次教書演説では、「我々には世界の安全保障と安定を確保する共通の責任がある」と述べている。どのような協力をする用意があるのか。

 

――オバマ米大統領時代に比べると、関係を良くしようという思いがあると言われた。早い時期に直接会うのか。

 

――米露関係の変化が制裁解除することへの期待感はあるか。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161214-OYT1T50009.html


プーチン露大統領インタビューの全文<5>

――中国との関係がかなり軍事的にも親密になってきている。年次教書のなかでも、中国、インド、日本、米国の順だった。中国が一番大事な国との認識か。

 

――改めて、日本訪問を直前に控え、日本人に伝えたいメッセージは。

 

プーチン いま申し上げたいのは、両国には残念ながら多くの未解決の問題がある。しかし、ロシアでは非常に多くの人々が日本を知っているし、愛している。まったく無条件に確信しているのだが、我々はいつの日か、必ずあらゆる問題を解決できるだろう。しかし、いつ実現するかに関係なく、今日すでにロシアに住む何百万という人々が、大袈裟でなく、日本にひかれている。日本の何百万という人々もそうだろう。

 

お互いを知り合おう、互いに協力しよう、有益な情報を交換しようという気持ち、そして未解決のすべての問題を解決しようという心からの願いがある。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161214-OYT1T50010.html

 


【保存】

【ロシア情勢】安保協力は日露関係の信頼構築を助ける:プーチン大統領
http://ameblo.jp/east-media-news/entry-12228352989.html
NEW!2016-12-13 20:00:00

テーマ: 国際政治
 
原題:Putin believes security cooperation to build trust between Russia and Japan
媒体:Tass
日付:2016.12.13
発言:プーチン大統領

http://tass.com/politics/918909
 
訪日を控えるプーチン大統領が、読売新聞と日テレのインタビューに答えた。インタビューの詳報は日本語でも紹介されているが、ロシアの国営メディアで取り上げられている分野は以下のとおり。
 
(以下、意訳)
 
安全保障分野における協力はロシアと日本の信頼構築を助けるだろう。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が日本の日本テレビチャンネルのインタビューで発言した。
 
大統領はまた、「我々は極東のみならず、国際的安全保障を確実にするための協力が可能であり、これを行うべきである。例えば、大量破壊兵器やミサイルの拡散に関連する危険の高まりに、我々は関わりがないとでも言うのだろうか?もし我々が共にこの問題について行動するならば、我々は安倍首相が語っているような信頼の状況を作ることができるだろう。」と発言し、ロシアは長期的関係の基礎を築こうという日本側の方針の独立の程度を理解しなければならない。と語った。
 
プーチン大統領は、日本がロシアに対して経済制裁を課したことを再度指摘し、「(日ロ関係を)ウクライナやシリアにおける出来事に関連させるのはなぜかと言えば、(そもそも)日本と露日関係はシリアやウクライナでの出来事に関係がなく、日本はいくつかの同盟義務があるということだ。」と発言した。
 
さらに「我々は彼らを敬意をもって取り扱う。しかし、我々は日本の自由の程度と、どのようなステップを踏む用意があるのかを理解する必要がある。我々はこの問題について、軽微な問題と見なさないようにすべきである。」「平和条約の合意に対する我々の基盤は、これらの問題にかかっている。」と強調した。
 
「ロシアと日本による平和条約の締結準備の状況は、恐らく、クリル諸島をも含む大規模な経済活動によって達成されるだろう。」
 
「平和条約を準備する状況を作り出すための我々の合意は、クリル諸島をも含む大規模な経済活動のような信頼に根差すものであるべきである。これは恐らく達成されるだろう。」
 
プーチン大統領は日本のレポーターと会話する際、「あなたはまさに、日本の主権の下で北方領土を発展させる経済活動という論点の提示によって、会談に向けた日本側の素晴らしいアプローチを示した。」「しかしながら、これが初めからこうなっていたのであれば、第二のステップは必要とされず、この問題は終結したと見なされるに違いない。」
 
四度目の会談が平和条約の締結についてさらなる明快さを提供するかどうかを問われた際、「もちろん、我々は結果を出すだろう。」
 
プーチン大統領は日本と日本文化、そして柔道のようなスポーツをとても好んでいるが、それ以上にロシアを愛していると発言し、日露首脳は両国の国益から成る交渉を継続する予測を示した。
 
「我々は妥協点を見出すべきだ。」「我々は全てを評価し、何を合意できるのか、ロシアと日本の双方にとって、両国の国民がこれらの折衷案を受け入れられるものとして、両国の国益として結論に至るものを含んでいるか、理解する必要がある。」と結論付けた。
 
彼は1956年の日ソ共同宣言が四島ではなく、二頭を引き渡す可能性について示唆していることに触れ、この二つは「極めて異なる状況であり、極めて異なるアプローチ」であることを指摘した。
 
さらにプーチン大統領は、実際上1956年の共同声明に基づく対話は日本のイニシアチブによって無効化され、2000年の日本政府の要請によってのみ修復された事を想起させた。
 
「我々は、領土問題は全く存在しないと信じている。これについては日本側のみがロシアと領土問題があると信じている。我々はこれについて対話をする用意がある。」
 
プーチン大統領は12月15日から16日にかけて訪日を予定しており、初日を安倍首相の故郷である山口県の長門で過ごし、16日に東京に向かう予定である。
 
(以上)

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>安全保障分野における協力はロシアと日本の信頼構築を助けるだろう。

 

プーチン大統領は、日本の弱点を鋭く抉った・・

北方領土の確定は、主権の帰属ラインに「日米安保同盟」の適用範囲が設定されることになり、ロシアにとって軍事支配領域の後退です。

「日露安全保障分野の協力」の勧めで、軍部を宥める。それは「日米安保の弱体化」にもなる狡猾なアイデアw

迷路に誘い込んでいるようです。