【ボブ・ディランにノーベル賞】歌手になぜ? 「吟遊詩人」の文学性評価 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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【ボブ・ディランにノーベル賞】歌手になぜ? 「プロテスト」ソング次々と 「吟遊詩人」の文学性評価
2016.10.14 07:06産経ニュース

  なぜ歌手にノーベル文学賞が? ボブ・ディラン氏(75)は、現代のポピュラー音楽に革命をもたらしたシンガー・ソングライターとして知られる。詩的な言葉を、ときに語りかけるように、ときにぶつけるように歌い、詩と音楽の世界を融合させてきた現代の「吟遊詩人」。その卓越した文学性とは…。


  ディラン氏は若い頃、大恐慌時代の貧困労働者らの感情を歌ったフォークシンガーのウディ・ガスリー(1912~67年)に傾倒し、20歳でレコードデビュー。公民権運動やベトナム戦争で揺れる60年代の米国で、社会的メッセージ性の強い「プロテストソング」を次々と発表し、若者を中心に絶大な支持を集める。


  当時の大衆音楽では、恋愛の喜びを歌うなどしたシンプルな歌詞がほとんどだった。そんな中、「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」「見張塔からずっと」といった楽曲の歌詞は、抽象的ながら人間の生の意味を聴衆に問いかけ、単なる「流行歌」の枠を超えていく。
ディラン氏の歌詞を翻訳した詩集を刊行しているフォークシンガー、中川五郎さんは「ディランはその時代の出来事や目の前で起きていることを歌いながら、100年後も歌い継がれる普遍性も持っている。そんな深さ、大きさを『文学的』と呼ぶなら、まさしく彼の言葉はノーベル文学賞にふさわしい」と話す。


  ディラン氏は、音楽にフォーク、ロック、ブルース、カントリーなどの要素を取り入れながら、詩の世界にも強い関心を示してきた。「ディラン」を名乗ったのは、英ウェールズ出身の詩人、ディラン・トーマスに傾倒したからだともいわれ、好きな詩人として英国のT・S・エリオットの名前を挙げている。


  また、アレン・ギンズバーグら米国の詩人たちと交友し、詩の伝統を吸収。社会性の強い歌詞だけでなく、暗喩(あんゆ)を散りばめ、楽曲を豊かな解釈が可能なものに発展させていった。
   コラムニストの上原隆さんは「ディランの詩は非常に難解。メロディーに乗せて独特の歌い方をすることで、初めて魂に伝わるところがある。受賞は詩だけではなく、メロディーと歌い方も併せて評価されたのだと思う」と指摘する。


   ディラン氏は「フォークの神様」として日本のフォーク歌手らにも大きな影響を与える一方、半世紀以上にわたり、作品を断続的に発表。ポピュラー音楽のカリスマとして存在感を示し続けている。08年には「卓越した詩の力による作詞がポピュラー・ミュージックと米国文化に大きな影響を与えた」として、ピュリツァー賞特別表彰を受賞し、ここ数年はノーベル文学賞の有力候補に名が上がるようになっていた。


   イラストレーターで作家のみうらじゅんさんはこう話した。「難解と言われた歌詞も、この受賞によって全ての謎が解けることでしょう」
http://www.sankei.com/life/news/161014/lif1610140006-n1.html

 

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「吟遊詩人」の文学性評価

・・・文学を熱く語り、クラッシック音楽好きの方からは、無視されていたディランです。

魂の歌声と、情感に響くものが、詩にはあるのですがw

 

昔々、街の辻で、若い吟遊詩人が歌っていた。

通り過ぎた老人が、ふっと若返り、吟遊詩人を取り巻く輪に入っていったそうですw