トルコ軍の一部とは云えクーデター軍は強力です。軍人なら、緻密な作戦(心理戦もある)を指揮する参謀本部の声明が、如何に重きが置かれているか、承知している。計画的に主要官庁、交通路、空港、テレビやラジオも抑えられた。
エルドラン大統領の権力が、情報本部、警察組織を基盤としていて、軍隊の支持が弱いと欧州メディアは報じていた。クルド鎮圧、ロシアとのシリア関係の軋轢が、軍の離反を招いたと見られていた。
軍の武力に警察は弱い。しかし、エルドラン大統領の国民への呼びかけに呼応して、立ち向かった。
トルコ民衆は、爆弾テロ、自爆テロでの被害に何度も遭っている。まして前日の仏ニーストラック突入テロにもウンザリしていた。
「集合的無意識」を捕捉するのが「夢見」です・・
夜間、クーデター軍の戦車によって「ひき殺される犠牲者」がでた。瞬く間に知れ渡ると、民衆の怒りが、怒髪、天を衝く勢いで、あらゆる箇所にいた戦車を止めて、兵士を引きずり降ろして警察に引き渡した。
クーデター軍の戦車、装甲車の活動はストップした。流れが変わったのです!
武力に頼るクーデターの失敗の大きな要因は民衆を敵にしたからです。
「トルコ軍の戦車が市民を踏み潰していった」「イスタンブールのクーデター軍投降続く」
欧米報道の予測の誤りは、民衆の集合的無意識の重要性にフォーカスできないことです。
翻って我が国のマスコミも無知であるw
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【保存】
■レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領は、トルコ軍の中の一部のグループの「フェト」ことフェトフッラー派テロ組織の支持者のクーデターの企てが、罪を問われずには済まないと語った。
16.07.2016 ~ 17.07.2016
レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領は、トルコ軍の中の一部のグループの「フェト」ことフェトフッラー派テロ組織の支持者のクーデターの企てが、罪を問われずには済まないと語った。
特別放送のチャンネルで会見を行ったエルドアン大統領は、この企てに対抗して人々も広場に集まるよう呼びかけ、クーデターに対し必要な答えを与えるよう望んだ。
エルドアン大統領は自らが同時に総司令官であると言及しつつ、自らの知り得なかったところで起こったこのクーデターが罪を問われずには済まないと述べた。
エルドアン大統領は、
「このことの非常に重い報いを裁判で受けることになるだろう」と語った。
ビナーリ・ユルドゥルム首相は、軍の司令の繋がりを外れたグループの兵士がクーデターの企てを行ったと述べつつ、政府はこれを赦しはしないと通知した。
ユルドゥルム首相は、
「国民の皆様には民主主義を害するいかなる動きも赦しはしないということをわかっていてほしい。国民が選んだ政府は任務についている。政府が任務を離れるのは、国民の意思によってのみである。このクーデターを、この狂気を行った者は、最も重い報いを受けることになる。国民の皆様にはこのことを知っていてほしい。このようなクーデターを我々が赦しはしないということをわかっていてほしい。国民の皆様は平静でいるように。」と語った。
エルドアン大統領の呼びかけに応じてすぐに通りになだれ込んだ人々は、民主主義を守った。
クーデターの企てを行ったグループのメンバーを素手で捕えた国民は、その者らを警察に引き渡した。
海賊版の通知が武力で強制的に報じられた当放送局TRTも、人々がTRTの建物を取り囲み、状況を抑えたおかげで通常の放送に戻った。
トルコ大国民議会のイスマイル・カフラマン議長が議員を非常会議に召集する一方で、共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首と民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首からの「国民の自由な意思を尊重する。クーデターは認められない。」と発表があった。
http://www.trt.net.tr/japanese/toruko/2016/07/16/7-15-kudetawei-sui-kudetanoqi-te-530469
THY 正常運航に戻る
ターキッシュ エアラインズ(THY)が、イスタンブールのアタチュルク国際空港は全フライトが正常に戻ったと発表した。
16.07.2016 ~ 16.07.2016
THYはインターネットサイトで「我らが最高指揮官レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領の呼びかけにより、イスタンブール・アタチュルク国際空港の運航は正常状態に戻った。」と発表した。
THYのフライトに関する最新情報は、公式サイトなどで確認可能である。
(2016年7月16日)