■恩讐の彼方 ダモイ(帰還) | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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☆BLOGの話題は、精神世界とリアルな現実世界の話題です。
巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。


"Течет река Волга" - Людмила Зыкина

https://youtu.be/gTU3dPAm0Ow



遠くなったある夜のこと、「こちらモスクワ放送局です・・」のアナンスから日本向け放送が始まります。
流れくるロシア語の歌声が叔父の部屋から聞えた。
シベリア還りの叔父は、背中を丸めて物静かに聞いている。

満洲警察官の職務で学んだ満語、ロシア語が理解できたので、ラーゲリ(捕虜収容所)では通訳にさせられた。そのためか、ダモイ(帰還)が遅くなったのです。

ソビエト軍の理屈では、満洲警察官は「公務員でなく準憲兵」だ、として抑留したのです。
旧日本軍の軍隊組織の一員でない叔父は、孤立して困難だったのでしょう、栄養失調で、幽鬼ような姿になって玄関に立った。

母は、一生懸命食べ物を集めて叔父に給仕しました。
遠慮する弟に自分の分も食べさせた・・

音楽は、時を癒します。


追伸
言い忘れていました・・厳しい監視兵に隠れて黒パンをくれたのは、ロシアの女性たちでした。