■「焼身自殺した142人の願い満たされず」 チベット亡命政府、中国の自治区成立50年式典に反発
2015.9.8 産経新聞
【ニューデリー=岩田智雄】中国のチベット自治区成立50年記念式典に関し、インド北部ダラムサラに拠点を置くチベット亡命政府は8日までに、 「チベットの現状をみれば、祝典をする理由はまったく見当たらない」 と反発する声明を出した。
声明は「中国の刑務所には、まだ多くのチベット人政治犯が閉じ込められている」と中国政府を非難し、特に今年7月に政治犯として服役していたチベット僧が獄死したことを「中国政府が強硬路線を継続していることを示すものだ」と指摘。「(チベット解放を求めて)焼身自殺した142人の願いと望みは満たされていない」として、習近平政権に中国政府が拒否している対話の再開を促した。
一方で声明は、「チベット亡命政府は民主制に従って機能を果たしている」と訴え、今年がその55周年に当たるとした。
⇒ 本文
【関連】
クリップ 2015年9月8日新華網発 チベット自治区成立周年祝賀大会・於ポタラ宮広場参加者を遠くに留め、物々しい警備陣を配する式典・・・
何を恐れるのか?
チベット人から祝福されていないからです。
■中国 チベット自治区成立50年祝う式典
9月8日 16時06分NHK
中国政府はチベット自治区の成立50年を祝うとする式典を開催し、共産党政権の下で住民の生活水準が大幅に向上したと強調するとともに、チベット族に中国の国民としての意識を強めるよう求めました。
続き ⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150908/k10010220611000.html
■中国主席、チベット独立派との「断固たる戦い継続」
2015年 08月 26日 ロイター
[北京 26日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、チベット独立派との戦いを継続する方針を強調した。チベット関連の指導部会合で述べたもので、25日夜に国営メディアが報じた。 「独立派との断固たる戦い」を表明したという。
また中国政府は、チベット仏教の最高指導者でインドに亡命しているダライ・ラマ14世が提唱する「真の自治」構想を受け入れない姿勢をあらためて示した。
今年は、チベット自治区設立50周年に当たるほか、ダライ・ラマが80歳を迎える節目の年。
ダライ・ラマは、独立ではなく「中道」と呼ぶ真の自治を求めている。中国政府は、チベットにはすでに実際の自治が認められているとし、独立の隠れ蓑にすぎないとして中道論を一蹴している。
チベットでは外国メディアの立ち入りが厳しく制限されるなど、厳重な警備態勢が続いており、独立した実態調査が困難となっている。
⇒ 本文