「きちがいに刃物」 児童を守った老人力 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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◆練馬切りつけ 71歳誘導員、一歩も引かず 旗で戦い子供守った
2013.6.29 01:23[産経]

 昼下がりの穏やかな集団下校の風景は惨状の現場に一変した。東京・練馬で男児3人が切りつけられた事件。男は無表情のまま男児らに襲いかかった。「痛い」「怖い」。恐怖に泣き叫び、逃げ惑う児童ら。男を追い払い、最悪の事態を食い止めたのは、横断歩道のそばで登下校を優しく見守ってくれていたおじいさんだった。

 「早く逃げろ!」

 横断歩道を渡る1年生の児童十数人に、ボランティアで誘導員を務める広戸勇さん(71)が声を振り絞って叫んだ。

 児童の列に、白のTシャツ、口ひげを蓄えた丸刈りの男が、無表情のままにじり寄って来るのが見えた。手ぶらに見えたが、男に襲われた男児の首からは血が流れ出していた。被害男児と同じクラスの男児(7)は、広戸さんの声を聞き、とっさに校舎に向かって逃げ出した。

 児童らが広戸さんの横で信号待ちをしていたとき、近くに青色の車が止まり、男が降りてきた。男は横断歩道を渡っていた2人に切りつけ、すぐに振り返り、子供の首の高さでナイフを振り回してきた。学校とは反対方向に逃げた男児は男に捕まり、腕を切りつけられた。ナイフは筋肉にまで達していた。

 ひるまぬ男。泣き叫ぶ児童。恐怖心はあった。だが、入学間もない子供を前に「逃げるわけにはいかなかった」。1メートルほどの長さの誘導旗を振り上げ、男に立ち向かった。一歩も引かなかった。男は間もなく、車に乗り込んで逃走した。

 「男は全く急ぐ様子はなく、悠然と車を走らせていた」。現場近くの中古車修理業の男性(69)は、作業を止めて見守った。

 「先生、大変だ」。広戸さんが男を食い止めている間、被害男児らより後に集団下校を始めた別の児童らが学校に駆け戻り、教諭らに異変を伝えた。「『痛い、痛い』と言っていた。男の人の姿は本当に怖かった」という同級生の女児(7)は、恐怖を押して、けがをした男児を保健室まで連れて行った。

 教諭らが駆けつけると、広戸さんが「怖いよ、怖いよ」と泣きじゃくる男児の首の血をぬぐっていた。「お母さんが来るから。大丈夫だから」。広戸さんは男児に言い聞かせた。「お母さん、来てくれるかな」。うずくまる男児を教諭2人が抱きかかえた。「大丈夫」。もう、青い車のエンジンは聞こえなかった。


◆練馬切りつけ 逮捕の男、自宅で奇声も

2013.6.29 01:25 [産経]
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130629/crm13062901280004-n1.htm




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