気持ちの良い歩道の並木が日差しを和らげてくれます。
いくつかの散歩コースの一つを歩いていると、 昆虫の蓑虫(みのむし)の動きに秘かな異変を感じました。
森の仲間の感覚に訴えるようです。
なんとなく気づくと、何匹もの蓑虫(みのむし)が糸をたらして風に揺れている。不思議なことに潅木(かんぼく=低い木)には降りず、風に乗るようにぶら下がって揺れています。
難儀して避けて通りました。
数日後、蓑虫の居た撤去住宅の柿木の数本が、根元から切られて無くなっていました。
蓑虫は、自らに迫る危険から逃れて、歩道を越えて片側に残っている木に”引越し”たのです。
「生存本能」が未来を感じたのでしょうか?
(2011年6月14日 福島第一原発 真夜中の噴き上げる白煙 )
http://youtu.be/k-EDceWFovc
自然の声は、
気づく母親たちに、漣(さざなみ=繰り返し押し寄せる波)のように伝えて来ます。
子供たちの姿、笑う声が、街から村から・・・消えるのを。
大樹(だいじゅ=頼りになる大木)と思った蓑虫は、しがみついたまま消えた。
*追記 ( )に意味をいれました。